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キリストと性 西洋美術の想像力と多様性 岩波新書1992
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キリストと性 西洋美術の想像力と多様性 岩波新書1992

岡田温司(著者)

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キリストと性 西洋美術の想像力と多様性 岩波新書1992

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/10/24
JAN 9784004319924

キリストと性

¥220

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2025/04/30

キリスト教関連の絵画や彫刻などには、時に性的な描写がモチーフになっていると思われるものがある。これら美術品の創作の背景を文化や教会を取り巻く歴史と共に分析している。 その描写方法は「解釈によっては」の物からかなりあからさまな物まである。作者達がどのような意図を持って創作してきた...

キリスト教関連の絵画や彫刻などには、時に性的な描写がモチーフになっていると思われるものがある。これら美術品の創作の背景を文化や教会を取り巻く歴史と共に分析している。 その描写方法は「解釈によっては」の物からかなりあからさまな物まである。作者達がどのような意図を持って創作してきたのかは歴史の中の話であり興味深い。芸術性を追求したであろうもの、教義による禁欲と裏腹なもの、中にはウケ狙い(失礼!)で描かれたものを後世の人間が芸術として評価したものもあるだろう。 こうした作品はキリスト教の権威層から批判、糾弾されながらも描かれてきたのは、なんだかんだ言っても多様性が受け入れられたのか、はたまた規制を掻い潜ってギリギリの線を攻めた結果なのか。ここも興味は尽きない。

Posted by ブクログ

2024/07/07

西洋美術に表出するクィアな解釈のキリスト、 その多様性を実例に触れながら探っていく 民衆の信仰意識はほんとに多面的

Posted by ブクログ

2024/06/27

 一人のクリスチャンとして、また一塊のキリスト教美術好きとして興味深く読んだ。  キリスト教が元来持つ(と私は考える)クィアな性質は、いきなり真正面から聖書を読んだり、正統派のキリスト教名画を眺めても分かりづらい。むしろクィアとは正反対と捉えられかねない部分が多く、実際に排他的...

 一人のクリスチャンとして、また一塊のキリスト教美術好きとして興味深く読んだ。  キリスト教が元来持つ(と私は考える)クィアな性質は、いきなり真正面から聖書を読んだり、正統派のキリスト教名画を眺めても分かりづらい。むしろクィアとは正反対と捉えられかねない部分が多く、実際に排他的な捉え方をしたせいで多くの人々を傷付けてしまった歴史もある。  しかし、あえてメインストリームではない方角(=正統派ではない、ひょっとしたら異端みすらあるキリスト教美術)から眺めると、イエスさまが示すオープンマインドな愛、境遇や条件に左右されない真の平和が比較的はっきり見えることもあるのだと、本書を通じて学んだ。  とくに磔刑図/像の異性装について触れるセクションが面白かった。  変わった内容ではあるから、それなりのコンテクストを把握していないと読みづらい or 色々誤解しちゃうかも。私自身ずっと調べ物をしながら読んだから、薄い新書なのに読了まで随分時間がかかってしまった。他レビューにもあった通り中〜上級者向けだと思う。  キリスト教美術やジェンダー・セクシュアリティの問題に一定の興味がある人にはぜひお勧めしたい。

Posted by ブクログ