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日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 増補改訂版『日本“式"経営の逆襲』 光文社新書1279
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2023/10/18 |
JAN | 9784334100919 |
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日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか
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商品レビュー
3.7
17件のお客様レビュー
著者の「世界は経営でできている」を先に読んだこともあり学術的な要素が強い本書は新書としてはやや難しく感じた。「価値創造の民主化」という一貫したメッセージは理解ができることと、アカデミックな立場から著者自身がこの問題に取り組むとの姿勢も非常に好感が持てる
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興味深い内容だった。日本企業が強みを捨て負けていった様相が筆者の目線で描かれており頷ける部分も多い。特に「日本は経営技術のコンセプト化に負けてきた」という箇所が印象的だった。日本の経営技術は決して負けているのではなく、むしろ勝っているはずなのに経営とは本質的に違うところをうまくや...
興味深い内容だった。日本企業が強みを捨て負けていった様相が筆者の目線で描かれており頷ける部分も多い。特に「日本は経営技術のコンセプト化に負けてきた」という箇所が印象的だった。日本の経営技術は決して負けているのではなく、むしろ勝っているはずなのに経営とは本質的に違うところをうまくやれずに経営が負けたとされているのが、歯痒くも本質を突いている。
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東大初の経営学博士、慶応で教授を務める経営学者による日本企業への熱い思いがこもった1冊。 最近英語が使えないと死ぬ環境に移行してしまったので、正直あまり読書の時間を取る余裕はないんですが、内容的に読んでおいた方が良い1冊だなと思って読了。新書だし読みやすかったです。 本著の主張...
東大初の経営学博士、慶応で教授を務める経営学者による日本企業への熱い思いがこもった1冊。 最近英語が使えないと死ぬ環境に移行してしまったので、正直あまり読書の時間を取る余裕はないんですが、内容的に読んでおいた方が良い1冊だなと思って読了。新書だし読みやすかったです。 本著の主張である「日本企業は、強み(=自らが元々持っていた経営技術)を捨て、弱み(=日本企業のノウハウを元に欧米で体系化された経営技術)を取り入れているのではないか」というのは、肯けるような感もありました。 個人的に想起したのは、(↑にバシッとハマるかと言うと微妙ですが)最近流行りの人的資本経営です。 ISOはヨーロッパで形作られ、ジョブ型の雇用制度の中で人材により良く能力を発揮してもらうか、というのが根本思想なように思えます。ただコレって、メンバーシップ型の日本的雇用制度が得ていたような連帯感だったりエンゲージメントだったりを、ある程度ジョブ型でも得るためにはどうするか?というのが前提にあるようにも思え…日本企業が鵜呑みにしちゃって大丈夫なのか?と思ってしまいました。 しかし、読んでいて悩ましいなと感じたところも。 本著の論に沿っていくのであれば、文脈依存型の日本企業は「ウチの例は特殊ですから」的な言い訳を止めて、経営技術を抽象化してコンセプト化し、輸出できるようにしようね!というコトだと私は理解したのですが…、そのしんどーい抽象化、日本企業はペイするのか?とも同時に思ってしまいました。 その企業自体は当該経営技術で既にベネフィットを得た後なので、抽象化の時間は純粋な持ち出しになるのでは。もちろん、外部から経営者を招聘したりもする時代ですし、ベテランの技術の継承が課題ともなっている中なので、全く無駄にはならないと思うのですが、経営学者さん側のベネフィットが訴えられているようにも思ってしまいました。 同じ著者の『世界は経営でできている』を読んだ際にも感じたのですが、読了した上で、企業人として何ができるのか?に関しては明確な結論が出ないように感じました。 著者が解き明かした図式自体は良く理解でき、興味深く読ませていただいたものの、経営学の世界内か、あるとしてコンサル会社までが範囲内なように感じてしまったのがちょっと残念でした。
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