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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/10/18 |
JAN | 9784065335833 |
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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
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商品レビュー
4.2
177件のお客様レビュー
シリーズ第3弾。 テッサ・ダールの死から110年余りが経ち、殆んどのルーエンデ人の記憶にテッサのことは残っていない。 レーニエ湖北岸を通る鉄道の開通により、以前オンブロと呼ばれた台地が新たに聖都ノイエレニエとなっている。 その下町の娼家・劇場で俳優と演出を兼ねる双子の弟アー...
シリーズ第3弾。 テッサ・ダールの死から110年余りが経ち、殆んどのルーエンデ人の記憶にテッサのことは残っていない。 レーニエ湖北岸を通る鉄道の開通により、以前オンブロと呼ばれた台地が新たに聖都ノイエレニエとなっている。 その下町の娼家・劇場で俳優と演出を兼ねる双子の弟アーロウと天才戯曲作家の兄リーアン。 リーアンがテッサの生涯を題材に戯曲を書こうと思いついたことから、2人はその足跡を探る旅に出る。 今作も登場人物たちが魅力的。 主人公アーロウは今ひとつ煮え切らないが、そのパトロンのミラベルが実は公平で肝の据わった慈善家とわかるくだりが楽しい。 テッサの死後150年余りを経て、オリジナルの「月と太陽」の初演によりようやくレーエンデ全土が知ることになったテッサの革命の物語。 レーエンデ人、イジョルニ人それぞれの魂を揺さぶり、歴史が動き始める。 天才演出家ミケーレは只の端役だった。 口絵まであったのに。 ミラベルは医療者育成と慈善に生涯を捧げ、アーロウ、リーアン、マレナよりも長く生き76歳でこの世を去る。
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シリーズ第三弾 前作テッサの時代から約百年が過ぎ、レーエンデ人全てが迫害される中で、テッサの事績を舞台劇にしようとする双子の兄弟の話。 前作の出来事が思いもかけない影響を与えていく様がーたとえば娼館保護法とかテッサの伝承を伝えている一族とかーシリーズものの醍醐味だなと思った。 物語的にはこれは双子のお互いに対する愛の物語だ。 それぞれ相手への嫉妬や反発もありながら最後には深い愛に行き着くところが感動的。 あと夢に出てきた神様的なのは誰だろう? 銀呪の蜘蛛や猫はやっぱり神の赤子の意志を帯びてるのか?それともレーエンデと言う土地自体の意志なのだろうか? そして歴史的事実を淡々と語るラストがいつもながら余韻深い。 次はまた百年後なのか、今度は今作の結果が、つまりはテッサの劇【月と太陽】が、世界をどう動かしていったのか楽しみ。
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登場人物の行動には王道感もあったものの、レーエンデが今後歩む未来を考えると切なくも綺麗な結末だったと思う。 小休止的なストーリーかなと感じたのも否めない。が、歴史を語る上ではこういった出来事も欠かせないだろう。
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