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体育がきらい ちくまプリマー新書437
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/10/06 |
JAN | 9784480684615 |
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体育がきらい
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商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
文字通り、体育の授業が大嫌いだったので、本書を手に取りました。 教育者としてのご自身の経験から、体育嫌いを量産する教育現場のあり方について思うところを書きつつ、読者には、体育を好きにならなくてもいいよとわかりやすく語りかけてきます。全体的に読みやすいです。 体育は大嫌い、かつ、...
文字通り、体育の授業が大嫌いだったので、本書を手に取りました。 教育者としてのご自身の経験から、体育嫌いを量産する教育現場のあり方について思うところを書きつつ、読者には、体育を好きにならなくてもいいよとわかりやすく語りかけてきます。全体的に読みやすいです。 体育は大嫌い、かつ、スポーツも大嫌いでしたが、大人になり、公開処刑の機会や、スポーツの話題に乗れなくとも関係なくなってからは、自分のゆったりペースで運動の楽しさと有用性がわかってきました。 動画アプリなどで一日5分の軽い筋トレでも、翌朝身体を動かすのが気持ちがいい、階段が苦にならない、ことを知った時には、目からウロコでした。 ただ、筆者が指摘しているように、本来はそうした運動の効用や、身体を動かす楽しさを伝えるのが体育の授業のはずが、実際は本末転倒になることが学校の課題であることは大いに賛同します。 また、歴史的に軍隊の名残としての体育の分析は興味深いと感じました。 全体的に、体育が嫌いな人よりも、体育嫌いを量産させないためにどうしたら良いのか?と悩む学校の先生方にとって響く本であると思います。
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図書館。SNSで見かけて。私は自分の体が好きな体育嫌いだったので。 どう転んでも結局は体育好きの書いた内容だった。ところどころ、こちらへの歩み寄りと思われる記述(例 体育嫌いの人の中にはこのことに気づいた方もいるかもしれません。鋭い!)にこちらへの軽視を感じた。それこそ、ドッヂボ...
図書館。SNSで見かけて。私は自分の体が好きな体育嫌いだったので。 どう転んでも結局は体育好きの書いた内容だった。ところどころ、こちらへの歩み寄りと思われる記述(例 体育嫌いの人の中にはこのことに気づいた方もいるかもしれません。鋭い!)にこちらへの軽視を感じた。それこそ、ドッヂボールで嬉々としてこちらへボールをぶつけてくる小学生男児やスポーツ好き女児の目を思い出して不快だった。 加えて私が体育嫌いなのは、勉強は個々でやっていることでありほぼ自分との戦いで、もしできなくても他人に迷惑をかけなくて済むのに、体育、こと集団競技になると相手にも迷惑をかけるから。やっぱり体育なんて嫌いだ。 ちなみに自分の体は大好きで、筋トレやバレエ、ダイエットを愛している。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
体育が嫌いな人集まれ! 小学校の時は体育が嫌いだった。けれど、中学校ではそれほど悪くなく、高校では嫌いではない科目だった。それを漠然と部活動によって体力がついて、授業についていけるようになったからだと考えていた。まさにその漠然と考えていた部分を支えるような話だった。 著者は「体育」が何であるのかを、何をしているのか(スポーツ)、誰が関わっているのか(体育教師)というように分解しながら、「体育ぎらい」は何が嫌いなのかを説明している。強制される雰囲気、権威的なもの、勝つこととできない者への残酷さ、スポーツというものが持つ性格と、すべての人に必要な「からだ」への認識。 何をどうしてよいのかわからなかったし、自分が戦力にならないと責められた小学校の体育。どのように身体が動くのかを説明されて、あまり試合はなくて、ストレッチなども多くて、とにかく身体を動かす習慣が大切とされた中学校・高校の体育。走るのが速い子やそのスポーツが得意な子のスーパープレイをみんなでわいわい応援する雰囲気なのも楽しかった。 飛行機に乗れば空が飛べて、新幹線に乗れば時速300kmを超えて移動できる世界で、棒高跳びの高さへの挑戦や、100m決勝にワクワクする。スポーツが文化だというのなら、色々なものを削ぎ落として、自分の身体が動く不思議、練習するともっと動きがよくなる不思議を楽しむ「体育」になってほしい。それにはこの本をたくさんの体育教師志望者に読んでもらう必要がある。
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