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宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白揚社 |
発売年月日 | 2023/10/03 |
JAN | 9784826902489 |
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宗教の起源
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商品レビュー
4.4
18件のお客様レビュー
宗教の起源 知的好奇心を満足してくれる一冊。社会科学や脳科学を中心に、多くの視点から宗教を解説してくれるのは非常に興味深い。かつての俗説や自身の誤った知識を昨今の研究成果等をもとに指摘してくれるのも有り難い。
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人間にとって安定的な集団サイズの上限はおよそ150人と言う「ダンバー数」を導き出し、人類学のノーベル賞と称されるトマス・ハクスリー記念賞を受賞したロビン・ダンバー氏の著書。ダイナミックに人類史、宗教史を論じていて、読みながら脳内のあちこちが刺激される感覚がとてもよかった。 人類...
人間にとって安定的な集団サイズの上限はおよそ150人と言う「ダンバー数」を導き出し、人類学のノーベル賞と称されるトマス・ハクスリー記念賞を受賞したロビン・ダンバー氏の著書。ダイナミックに人類史、宗教史を論じていて、読みながら脳内のあちこちが刺激される感覚がとてもよかった。 人類の進化に伴い、集団が形成され、それこそ150と言う規模が宗教的なものが生まれる1つのステップになった。気候など地理的な背景も容易にあるという主張はジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」にも通ずる点がある。 印象深かったのはメンタライジングの話。私たちが直接経験する世界から一歩引いて、別のパラレルワールド(相手の心)が存在すると想像する能力を指すらしく、それが原始宗教のスタートになった。そもそも人類の脳が大きくなったことでメンタライジングが可能になった。 自分には経験しえないものを信じてみる、それを集団で行うことで宗教が生まれ、やがて専門家集団が生まれ分派や他の宗教との対立も起きる。今の社会にも多くの教訓がある。 最後の長谷川真理子さんの解説が良かった。 ヒトには、宗教を生じさせる脳内の基盤がある。しかし、それは、宗教を生み出すことが主眼で進化してきたのではない。物事の因果関係を推論すること、物事の原因として他者の心を想定すること、そのような解釈を他者と共有することなどが、人類の進化史上重要だったから進化した脳の基盤だ。それが集まると、宗教と言うものをおのずと創発してしまうのだろう。そして、一度そういうものは出現すると、今度は、それが新たな意味を持ち始める。 トメ 解説を読んで、もう一度最初から読みたくなった。
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メモ→https://x.com/nobushiromasaki/status/1822254920138961307
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