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高野聖・眉かくしの霊 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2023/09/15 |
| JAN | 9784003600450 |

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高野聖・眉かくしの霊
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
魔と聖が交錯する幻想的な世界観が魅力の作品で、登場人物たちの深い内面が描かれています。特に、魔性を持ちながらも慈愛に満ちた美しいヒロインと、彼女に心奪われた僧侶の関係が印象的です。作中では、作家自身の母親への憧れが反映されているとも言われ、届かぬ美しさへの思いが切なく響きます。また、泉鏡花の生々しい描写は、読者を物語の中に引き込み、冷たい恐怖をじわじわと感じさせる力があります。特に「眉かくしの霊」では、巧妙な語り口が緊張感を生み出し、最後の一文に至るまでの構成が美しいと評されています。全体として、作品は心の奥深くに残る印象を与える、幻想的かつ恐怖に満ちた物語です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
これは絶対、誰かパクっているだろう。そう思った。幻想的な物語をこれほどリアルに感じさせる語りの技術が、明治時代にすでに存在していたことに驚いた。 でも、読みにくかった。場面を把握しにくく、出来事のつながりを追うのもしんどかった。しかし、文章のテンポはよかった。体言止めで有名らしい...
これは絶対、誰かパクっているだろう。そう思った。幻想的な物語をこれほどリアルに感じさせる語りの技術が、明治時代にすでに存在していたことに驚いた。 でも、読みにくかった。場面を把握しにくく、出来事のつながりを追うのもしんどかった。しかし、文章のテンポはよかった。体言止めで有名らしいが、その効果はあまり感じなかった(笑)。 特に驚いたのは、現実的な描写を積み重ねていくうちに、いつの間にか幻想の世界へ連れていかれること。生々しく、文章に酔うような詩的な体験だった。 『高野聖』では、上人の話を聞き手が途中で遮る場面がよかった。自分自身が聞き手と同化し、目の前で上人の話を聞いているような臨場感があった。幻想的な物語なのに、実際に起きた出来事を聞いているような感覚になった。 『眉かくしの霊』は、つぐみがまずそうだったことが妙に印象に残っている(笑)。ただ、肝心の物語はあまり記憶に残らず、読み返してようやく思い出したところもあった。 正直、どちらも小説としてはそれほど面白くなかった。しかし、現代小説の原型を見たような気がした。村上春樹を連想したし、太宰治っぽさもあった。夏目漱石の『草枕』にも通じるものがあり、特に女性の描き方はよく似ているとおもった。 泉鏡花が後世の文学にどれほど影響を与えたのか、非常に興味が湧いた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あまり読みやすい訳ではない。『高野聖』は想像していた感じと違い、男を動物に変えるということに「そうきたか」と思った。ここで、乱歩なら『孤島の鬼』みたいに、手術をするとか何かしら納得できる行為をして違う生き物を生み出すだろうと思うが、鏡花の場合さらりと靄がかかりつつ、このような驚くべきことが起きている感じだ。共に幻想的な物は好きだけど、そういう方向性の違いを感じた。『眉かくし』は、登場人物の関係性や何が起きているのか等、分からなかった。
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"魔"と"聖"が美しくせめぎ合う甘美で幻想的な世界を、余す事なく堪能できる泉鏡花の最高傑作。 ヒロインは魔性でありながら、聖母マリアのような慈愛と妖しい美しさを放つ美女の嬢様。 タイトルの高野聖が醸し出す神秘的なイメージもそのまま重なり...
"魔"と"聖"が美しくせめぎ合う甘美で幻想的な世界を、余す事なく堪能できる泉鏡花の最高傑作。 ヒロインは魔性でありながら、聖母マリアのような慈愛と妖しい美しさを放つ美女の嬢様。 タイトルの高野聖が醸し出す神秘的なイメージもそのまま重なります。 もう一人の主人公は嬢様に若い頃に出会った僧侶。 大和尚となり、修行に励む今でも十三夜の月明かりに照らされた嬢様の姿は記憶からは消えぬまま、という人物です。 鏡花の作品に登場する若く美しい女性というのは、鏡花が幼い頃に他界した母親を投影していると言います。 とすれば、嬢様は母親。 そして嬢様に永遠に焦がれている僧侶は、母親に憧れ続けたという鏡花自身なのかもしれません。 届かない永遠の美しさをずっと忘れられずにいる、作家の心の内を見るような作品でした。 ……❧……❧……❧ 眉かくしの霊も収録されていましたが、こちらの感想は次の機会にさせていただきます。
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