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実力も運のうち 能力主義は正義か? ハヤカワ文庫NF
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実力も運のうち 能力主義は正義か? ハヤカワ文庫NF

マイケル・サンデル(著者), 鬼澤忍(訳者)

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実力も運のうち 能力主義は正義か? ハヤカワ文庫NF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2023/09/11
JAN 9784150506025

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商品レビュー

4.2

37件のお客様レビュー

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2026/05/27

第一に長い。同じことの繰り返しで、100ページあれば十分だろう。第二に、彼の主張の根拠はマルクス主義まであと一歩であり、人は生来の能力を発揮しようとするという共産主義と同様の誤りを含んでいる。過去の盛大な社会実験が示しているように、努力せずに職業にありつけるなら、努力する人は今よ...

第一に長い。同じことの繰り返しで、100ページあれば十分だろう。第二に、彼の主張の根拠はマルクス主義まであと一歩であり、人は生来の能力を発揮しようとするという共産主義と同様の誤りを含んでいる。過去の盛大な社会実験が示しているように、努力せずに職業にありつけるなら、努力する人は今より少なくなるだろう。 彼の言う社会では、僕は遊びまくった末にこう言うかもしれない。 「僕は他人と遊び、そのことで他人を楽しませることに才能があったが、残念ながらその才能を認めてくれる社会ではなかった。僕は運がなかったのだ。さぁ、金をくれ」 サンデルは「社会的に評価される仕事の能力を身につけて発揮(後略)」することによってみんなをまともで尊厳ある暮らしができるようにするというが、社会的に評価される仕事に才能のない人はどうするのか。あるいは、才能がないことを装う人がいた場合にどうするのか。そこに彼の能力主義批判の根拠となるものを持ち出されたらどうするのか。 しかし、能力主義の欠点をまとめ、非エリートの心情を分析した点は素晴らしい。

Posted by ブクログ

2026/03/16

「努力すれば報われる」という言葉の裏で、現代社会がいかに残酷な分断を生んでいるかを鋭く突いた一冊。マイケル・サンデルは、現代の能力主義(メリトクラシー)が、成功者には「すべて自分の実力だ」という傲慢さを、敗者には「自分の努力が足りないからだ」という深い屈辱を与えていると指摘する。...

「努力すれば報われる」という言葉の裏で、現代社会がいかに残酷な分断を生んでいるかを鋭く突いた一冊。マイケル・サンデルは、現代の能力主義(メリトクラシー)が、成功者には「すべて自分の実力だ」という傲慢さを、敗者には「自分の努力が足りないからだ」という深い屈辱を与えていると指摘する。成功の背景には環境や才能といった「運」の要素が大きく絡んでいるにもかかわらず、学歴や市場価値だけで人が評価されることで、社会に深いルサンチマン(怨念)が生み出されているという分析は非常に腑に落ちた。 著者は解決策として「仕事の尊厳」の回復や「運に対する謙虚さ」を提示しているが、個人的には、この分断を真に乗り越えるためにはもう一歩踏み込んだ物理的な施策が必要だと感じた。それは、富裕層と貧民層が互いを尊重し合えるような交流の場を、政府が半ば強制的にでも設けるように仕向けることだ。 例えば、図書館や美術館、博物館といった公共の場をハブとして、普段なら決して交わらない異なる階層の人々が同じ空間を共有する仕組みを作るべきではないだろうか。AIが台頭し、これまで「優秀」とされてきた旧来のスキルや処理能力の価値が揺らいでいくこれからの時代においては、本を読んだり、文化や歴史に直接触れるような実体験こそが、人間としての本質的な価値を高めていく。 そうした学びや体験の場に人々が集い、経済力や学歴という特定の物差しを一旦横に置くこと。そして、多様な他者との関わりの中でお互いの「人間の価値」を純粋に認め合うこと。それこそが、サンデル氏の提唱する「共通善」を社会に実装するための現実的な一歩になるのではないか。 自分の成功を「運のおかげ」と自覚する謙虚さと同時に、異なる層が交わり互いの尊厳を認め合う仕組みづくりこそが今求められている。自分自身の価値観や社会の見方を大きく揺さぶってくれる、必読の書である。

Posted by ブクログ

2026/02/21

「成果主義的な競争社会」が格差を正当化し、社会結束を損なっている。努力や能力(能力主義)によって得られる地位や報酬を過度に称賛する風潮は公平を謳っているが、不平等を生み出し、社会的連帯を崩壊させると言う。公正な社会を目指すなら、功績だけでなく「努力の背景」「機会の平等」「社会的支...

「成果主義的な競争社会」が格差を正当化し、社会結束を損なっている。努力や能力(能力主義)によって得られる地位や報酬を過度に称賛する風潮は公平を謳っているが、不平等を生み出し、社会的連帯を崩壊させると言う。公正な社会を目指すなら、功績だけでなく「努力の背景」「機会の平等」「社会的支援の分配」も考慮すべきだと主張しており、その公平性と機会の平等の実現には、教育・雇用・社会政策における介入が不可欠、だと主張している。結局、人材育成のための労力を惜しまず、教育の平等化を推し進めることを優先すべきだと言うことか。幾ら哲学的に平等と述べても、社会及び組織で難しい点は上司等の評価の違いであったり、その的確な指導的な役割と内容にも大きな違いがあると思う。それでも格差が出るのは生まれ持った家柄の属性、功績・能力と本人の特性、それと運命であるとしか言えない。

Posted by ブクログ

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