
- 中古
- 書籍
- 文庫
- 1225-06-01
口ぶえ 折口信夫作品集 宝島社文庫

定価 ¥770
550円 定価より220円(28%)おトク
獲得ポイント5P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2023/09/06 |
JAN | 9784299047007 |
- 書籍
- 文庫
口ぶえ 折口信夫作品集
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
口ぶえ 折口信夫作品集
¥550
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
口ぶえ、身毒丸は既読。 神の嫁は死者の書の20年前の先行作品。未完。 あの亡霊は登場しない。疫病に苦しむ市中に対し、生贄になろうと望む横佩家の郎女。 生き口を問う女は現代が舞台。大阪弁で男とその囲い者のやり取り。生霊がテーマ。 正直、細かい処が良く判らない。 口ぶえも身毒丸も未...
口ぶえ、身毒丸は既読。 神の嫁は死者の書の20年前の先行作品。未完。 あの亡霊は登場しない。疫病に苦しむ市中に対し、生贄になろうと望む横佩家の郎女。 生き口を問う女は現代が舞台。大阪弁で男とその囲い者のやり取り。生霊がテーマ。 正直、細かい処が良く判らない。 口ぶえも身毒丸も未完のような作品と思う。 つまり、初期作品集なのかな。 BLを暗示する表紙や帯で売ろうとするのはどうなんだろう。
Posted by
読みづれぇ 新字体に直したところで読みづらい 大坂の辺りが分からないのも又手が止まる要因となった 思春期特有の同性に対しての淡い想いなのかと思ったらしっかりと男色のそれだった
Posted by
1914年(大正3年)、不二新聞に25回に渡って連載されたBL小説が「口ぶえ」である。 ‥‥一年生の頃から渥美の名を聞くと、軟らかな「けば」で撫でられた楽しい気もちになるのがくせだった。‥‥(84p) 折口信夫27歳、当時大阪府立今宮中学校嘱託教員を辞し、上京して教え子たち1...
1914年(大正3年)、不二新聞に25回に渡って連載されたBL小説が「口ぶえ」である。 ‥‥一年生の頃から渥美の名を聞くと、軟らかな「けば」で撫でられた楽しい気もちになるのがくせだった。‥‥(84p) 折口信夫27歳、当時大阪府立今宮中学校嘱託教員を辞し、上京して教え子たち10人と本郷下宿屋に同宿し始めたばかりだった。つまり、折口信夫は有名になってからカミングアウトしたわけではなく、無名の時から隠さなかった。 直接表現こそないものの、知的エリート中学生たちの気持ちは純粋で赤裸々である。純粋な南大阪地方の言葉が、それを後押しする。 既に昔の大和言葉も、縦横に語れるバイリンガルでもある。他の短編に、中世河原者の生活を描く「身毒丸」、名著「死者の書」の前身「神の嫁」、などが載っている。決して読み易い小説ではないが、BL小説の自伝的部分にせよ、歴史的小説にせよ、何らかの「純粋性」を抽出しようとする、繊細な男の熱量が感じられた。 「身毒丸」の後に附言して彼は書く。 「わたくしどもには、歴史と伝説の間に、そう鮮やかなくぎりをつけて考えることは出来ません。殊に現今の史家の史論の可能性と表現法とを疑うて居ます。史論の効果は当然具体的に現れて来なければならぬもので、小説か或は更に進んで劇の形を採らねばならぬと考えます。わたしは、其(そん)で、伝説の研究の表現形式として、小説の形を使(つこ)うてみたのです。この話を読んで頂く方にお願いたいのは、わたしに、ある伝説の原始様式の語りてという立脚地を認めて頂くということです。」(126p) 正に、柳田国男の「遠野物語」もそうであった。折口信夫の豊かな教養は、遠く平安時代の生き霊渦まく伝説の世界までたどり着くだろう、という事だろう。 世間で「文学」としては敬遠されてきたこれらの短編が、気軽に手に取り、比較的捲りがいのある紙質を使った文庫本に蒐集されたのを喜びたい。
Posted by