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訂正可能性の哲学 ゲンロン叢書014

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ゲンロン/トランスビュー |
発売年月日 | 2023/09/01 |
JAN | 9784907188504 |


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訂正可能性の哲学
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訂正可能性の哲学
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商品レビュー
4.5
31件のお客様レビュー
2011年の『一般意志2.0』の訂正。 一般意志は「小さな社会」、その対話で補われる。 ・クリプキによるウィトゲンシュタインの言語論の読みなおし:あらゆる規則、意味の一貫性は、それを生み出した行為に依存して、未来の他者に遡行的に産出されるものに過ぎない。 →規則や意味の一貫性な...
2011年の『一般意志2.0』の訂正。 一般意志は「小さな社会」、その対話で補われる。 ・クリプキによるウィトゲンシュタインの言語論の読みなおし:あらゆる規則、意味の一貫性は、それを生み出した行為に依存して、未来の他者に遡行的に産出されるものに過ぎない。 →規則や意味の一貫性なるものが、人が誰を仲間だと思うか、それぞれの共同体の境界を決める判断と不可分に結びついている。 ※「家族」を、ウィトゲンシュタインの言語ゲームに参加するプレーヤーの共同体と定義するには、参加と排除のハードルが異なるのでは。 ・固有名は、その定義を遡行的に訂正することができる。 ・人間はそもそも、理想社会の到来にそれが理想社会だというだけの理由で反抗することができる、そういう厄介な存在だということである。 ・アルゴリズム的統治性は個人の固有性を認めない。 ・真実と嘘の境界をなくすことで、はじめて自然は「訂正」される。そして自然が人工的かつ遡行的に発見される。 「悲しい気持ちでそれを喜」ぶ ・完結不可能性こそが人間の自由を保証する。
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- ネタバレ
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家族、制作について興味があり手に取った。 第一部は興味深かった。 ちょうど「M-1の審査員を、その大会で実績を残した人たちで構成するのは不健全ではないか」というコメントがあり、訂正可能性と持続可能性について言っていたのかなと考えていた。 p61 外部からの参加を排除したままだと滅びる p84 当事者ではない問題についても、訂正されるとわかっていても関わる勇気を持つ p88 誤配と訂正の連鎖こそ人生 p105-108 同じ人間だからという概念は大きすぎて、わたしたちという共感は持てない。でも「わたしたち」の範囲は修正し拡張できる。 →希望を感じた。
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面白かった。訂正する、ということの価値・意味を、素人にも非常に分かりやすく示してくれている。 ウィトゲンシュタインの言語ゲームから始めて、人のコミュニケーションが元々持ち合わせている性質からstraightforwardに訂正可能性の意義を見出し、それを公共性や民主主義、政治と結...
面白かった。訂正する、ということの価値・意味を、素人にも非常に分かりやすく示してくれている。 ウィトゲンシュタインの言語ゲームから始めて、人のコミュニケーションが元々持ち合わせている性質からstraightforwardに訂正可能性の意義を見出し、それを公共性や民主主義、政治と結びつけながら、ルソー、あるいは一般意志の解釈へ繋げていく流れが非常に明瞭。個人的には、こうした文脈の中で2010年代を思想史的に位置付けているのも(思想史というのはもっと発展の時間スケールが長いものだと思っていたので)感心した。
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