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イラク水滸伝
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/07/26 |
| JAN | 9784163917290 |
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イラク水滸伝
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商品レビュー
4.4
94件のお客様レビュー
高野さんの本を何冊か読んだ共通点は言語を学び文化を学びその土地に順応して文化、生活のレクチャーを受けるので読んでいくうちに現地の皆さんのキャラクターが浮き彫りになって読み終わる頃には名残惜しくなっている事。 冒頭にもあるけどイラクと聞いて「戦争、紛争、」「ヤバめのイスラム教」みた...
高野さんの本を何冊か読んだ共通点は言語を学び文化を学びその土地に順応して文化、生活のレクチャーを受けるので読んでいくうちに現地の皆さんのキャラクターが浮き彫りになって読み終わる頃には名残惜しくなっている事。 冒頭にもあるけどイラクと聞いて「戦争、紛争、」「ヤバめのイスラム教」みたいなイメージしかなかったけど読んで思ったのはやばいのは政治(または宗教絡みの政治)でそこで過ごす人々は活気があってチャーミング、文化もあるが懐に入れば情が厚く手助けもしてくれる。 水路が複雑で地図も書けない湿地帯は古くから社会からあぶれたならず者達が逃げ込む場所にもなっている。中国の水滸伝になぞらえているけど水滸伝の知識1mmもなく読んでおけばもっと楽しめたかなと(目に見える水滸伝要素は地名や人名をなぞらえる程度だけど空気感とか) フィナーレは2回目の渡航で製作した伝統的な舟、タラーデを水に浮かべ湿地帯を進む。 湿地帯を舟で旅したいと始まった探検だが4年越しに紆余曲折あってやっと叶っており、しかも一緒にイラクで出会った仲間達もいて漠然と高野さんの人生は美しくて素晴らしいなと思った。映画みたい。 湿地帯の水量は年々減り続け、若者は民兵になり水牛を飼うものも減り、シュメールからの伝統的な生活は失われつつあるらしい。人間の生活は大河の様で連綿と流れて行く中で支流が混じり合い上流の水のままではいられないけど湿地帯に豊かな文化があった事がこの本で記録に残ってよかった。 頻繁に出てきたブリコラージュ(ありあわせの道具や材料を寄せ集めて、自分の手で何かを作ったり修繕したりする行為)という言葉。 元々の湿地民、アウトロー、戦争の敗者、ゲリラなど色々な人々が集まった湿地帯のことそのものだし、今回切り取った生活、文化もこれから変化してまた新しい文化になりブリコラージュされていくんだろうなと思った。
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高野氏の今度の冒険はイラクの湿地帯。コロナ禍を挟んで3度に亘るイラクの旅は、船作りの船頭探しから始まる。出会う人々を、宋江など水滸伝の登場人物に当てはめることで、水滸伝を読んでいる読者には各人のキャラがわかりやすく沁みてくる。 今回も高野氏が驚異的な語学力を屈指し、イラク訛りの...
高野氏の今度の冒険はイラクの湿地帯。コロナ禍を挟んで3度に亘るイラクの旅は、船作りの船頭探しから始まる。出会う人々を、宋江など水滸伝の登場人物に当てはめることで、水滸伝を読んでいる読者には各人のキャラがわかりやすく沁みてくる。 今回も高野氏が驚異的な語学力を屈指し、イラク訛りのアラビア語を身につけ、さらには歌をいくつもマスターし、現地人化していく様子が凄い。さらには、「脳内タイムマシン」と称し、紀元前の時代の湿地帯の姿を鮮やかに想像とともに描写する。世界史で「チグリス川とユーフラテス川で文明は産まれた」ということは習うが、まさにその時代の出来事を、あたかも見てきたかのように書いていて感嘆するのみ。 実際に船大工に作ってもらった船での旅は叶わない。道路と自動車が発達した現代のイラクにおいては、そもそも船で旅をする者などおらず、ましてや外国人がうろついていると不審者として見られてしまうから。とはいえ、せっかく作った船を民族衣装を着て操船して「映える」写真(表紙の写真)を撮って彼の冒険は終わる。
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イラク南東部に広がる湿地帯、アフワール。 シュメール帝国の時代から人が住み、現代においてもマイノリティの人々が逃げ込み暮らしているというちゃんとした地図もない、所謂「よくわからない場所」。 高野秀行はここに、船を作って湿地帯を渡るという夢を叶えるためにやってきた。 通訳すらいない...
イラク南東部に広がる湿地帯、アフワール。 シュメール帝国の時代から人が住み、現代においてもマイノリティの人々が逃げ込み暮らしているというちゃんとした地図もない、所謂「よくわからない場所」。 高野秀行はここに、船を作って湿地帯を渡るという夢を叶えるためにやってきた。 通訳すらいない状態で。 考えるより動く。行き当たりばったり。 でもそのぶっつけ本番の行動力が、旅を面白くしている。 こういう人が書く本だからこそ、読んでいてこちらまで冒険している気分になる。 四国地方ほどの広さを持つ大湿地帯は、中央政府の力が及ばない。 政治に左右されない場所だからこそ、シュメール文化がそのまま残っている部分もある。 ここは当然イスラム文化圏でもあるんだけど、本文によると、結構ゆるいらしい。笑 何千年もの文化が混ざり合いながら、独自のペースで生きている人たちに思いを馳せてみる。
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