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肥料争奪戦の時代 希少資源リンの枯渇に脅える世界
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肥料争奪戦の時代 希少資源リンの枯渇に脅える世界

ダン・イーガン(著者), 阿部将大(訳者)

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肥料争奪戦の時代 希少資源リンの枯渇に脅える世界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2023/07/19
JAN 9784562072965

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商品レビュー

4

10件のお客様レビュー

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2025/01/24

超速死因子を産出する藻類が、河川に流出する肥料で肥大。貴重なリンを掘り尽くしつつある一方、リンは肥料として撒かれ、河川へ排出されている。

Posted by ブクログ

2024/10/01

タイトルだけを見た時は、てっきり「大気を変える錬金術」で読んだように肥料の主成分である窒素化合物のことかと思ったが、本書の主役はリン。肥料の主成分である窒素、カリウムと同じく、リンも植物の生長に不可欠な元素で、前者がほぼ無限に産出できるのに対し、リンは産地が限られているのと将来的...

タイトルだけを見た時は、てっきり「大気を変える錬金術」で読んだように肥料の主成分である窒素化合物のことかと思ったが、本書の主役はリン。肥料の主成分である窒素、カリウムと同じく、リンも植物の生長に不可欠な元素で、前者がほぼ無限に産出できるのに対し、リンは産地が限られているのと将来的には枯渇するかもと言われている。 古くは洗濯洗剤に含まれ、今は農業で使われる肥料として大量に消費されているリンは、北米の湖沼やメキシコ湾で有毒の藍藻や赤潮の発生の原因になっているという。 本書によると、ドイツでは2029年以降、大規模な下水処理場は基本的に汚泥に含まれるリンをすべて除去することが義務づけられるという。 原題である「THE DEVIL'S ELEMENT(悪魔の元素)」の方が本書内容からするとしっくりくる。

Posted by ブクログ

2024/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リンという物質の来歴、その応用例、それによって引き起こされた公害について語られている。 原題は"THE DEVIL'S ELEMENT Phosphorus and a World Out of Balance"。 どういう経緯でつけられたか不明だが、実に不誠実な邦題である。”肥料争奪戦”にふさわしい記述があるとすれば、スペインが放棄した植民地をモロッコが軍事的支配下においたことに触れた箇所のみで、同地にリンの鉱脈が存在することが理由である。 本書の大半はアメリカにおいてリンが引き起こした公害と、明記されてはいないが言外に利権に基づいてそれを看過している自治体や政府について述べられている。 結論である「屎尿の再利用」に至る前段に、「サイエンティフィックな西洋から伺うオーガニックな東洋への憧憬」がやや見えもするが、害のない記述にとどまっていて助かる。西洋はまた合理的という代名詞でも語られるけど、意外とおキモチ重視だよな、と。 二箇所ほど文章に訳文由来の違和感を覚えたが、まあよいか。

Posted by ブクログ