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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/07/19 |
JAN | 9784150315559 |
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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船
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商品レビュー
3.1
19件のお客様レビュー
ベストSF 2023に選ばれ手にとったものの積んだままになっており、ようやく読むことができました。同じ時代を生きているはずなのに、どこか微妙に異なる世界にいる男女2人が互いに干渉しあっていく様子は、どこか「君の名は」に近い雰囲気があり、中盤までは先の展開が気になりすぎてページを捲...
ベストSF 2023に選ばれ手にとったものの積んだままになっており、ようやく読むことができました。同じ時代を生きているはずなのに、どこか微妙に異なる世界にいる男女2人が互いに干渉しあっていく様子は、どこか「君の名は」に近い雰囲気があり、中盤までは先の展開が気になりすぎてページを捲る手が止まらなかったです。ただ終盤にかけての展開があまりにも唐突で、ラストのオチも受け入れ難いものだったので、作品全体としてみるとちょっと好みではないというのが正直な感想です。世界観だけ見れば好みの青春SF小説ですし、量子論や相対性理論を絡めた展開もとても面白いんですが、全体としてみると、う〜ん……。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラノベ風のカバーイラストを警戒しつつも、『君の名は。』的なボーイミーツガール小説を期待して読んだ。 が、、物理学や量子力学に疎い文系脳の人間にはびっくりするほど退屈で、2/3過ぎたあたりでようやく展開したかと思ったら、電磁気変異を起こす特殊な人間だと言われたりアメリカの工作員に狙われたり、一気にわちゃわちゃした挙句あっという間にパラレルワールド融合。(どういう理論でそうなるの?) 夏紀と登志夫がそれぞれの世界の同一の存在だったということが判明したが、だとしても、二人がそこまで想い合う理由が分からず、最後の夏紀の自己犠牲的行動も突発的で説得力が無かった。 100年前に飛来した飛行船を一緒に目撃した、という幼少期の記憶を共有する少年少女がパラレルな世界線を超えて出会う…という最高に萌える設定なのに、そもそも二人が交流する機会が少ない(そのわりに意識を共有するので性的な部分には及ぶ)のが非常にもったいない。もっと関係性を深めてくれたら淡く切ないラブストーリーと言うこともできたのに、そのあたりの背景が希薄なために全く感情移入できず消化不良に終わった。 この本が2023年ベストSF小説国内篇1位に輝いたという、評価の基準がよくわからない。(もしかしたら、叙情的なストーリーよりも、SFマニアが熱くなる要素がふんだんに盛り込まれているかどうかが重要なのかも?)
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グラーフ・ツェッペリンは20世紀初めに実在した飛行船。テーマは並行世界と呼ばれる別々の世界。映画マトリクスや、TENETを好きな人にはフィットするかも。時間が絡んだかなりのSF。 高校生・夏紀の宇宙は月と火星開発が進みながらも、インターネットが実用化されたばかりで、ワープロ専用...
グラーフ・ツェッペリンは20世紀初めに実在した飛行船。テーマは並行世界と呼ばれる別々の世界。映画マトリクスや、TENETを好きな人にはフィットするかも。時間が絡んだかなりのSF。 高校生・夏紀の宇宙は月と火星開発が進みながらも、インターネットが実用化されたばかりで、ワープロ専用機が残る2021年。登志夫は、宇宙開発は発展途上だが量子コンピュータの開発・運用が実現している2021年を過ごしている。並行世界と呼ばれる概念で、物理学でも議論されていて、時間が過去から未来へ流れてゆく性質のものではない可能性もあるとか。 二人とも、幼い頃に飛行船「グラーフ・ツェッペリン号」を一緒に眺めたことがある、と覚えている。それぞれの世界で、少しずつ異変が生じていて、終盤では二人があるところを介して接触する。
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