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青瓜不動 三島屋変調百物語九之続
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/07/28 |
JAN | 9784041121603 |
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青瓜不動
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青瓜不動
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商品レビュー
4.2
97件のお客様レビュー
ずっと読み続けているシリーズもの。 三島屋の変わり百物語の聞き手は、おちかから富次郎に代替わりした。 今回、九之続では、最初の二話、怪談話というほどでもない軽めの語りが続いたかと、気楽に読み進めていたが、二話の後半くらいから、重くなり始め、三話、四話とずしっと背中に重いものを乗せ...
ずっと読み続けているシリーズもの。 三島屋の変わり百物語の聞き手は、おちかから富次郎に代替わりした。 今回、九之続では、最初の二話、怪談話というほどでもない軽めの語りが続いたかと、気楽に読み進めていたが、二話の後半くらいから、重くなり始め、三話、四話とずしっと背中に重いものを乗せられたようになっていく。冨次郎が好きな絵を諦めようとするところは、心残りが大いにあった。 冨次郎の行く末、何をつかもうとしているのか、まだまだ続きがある、と思わせて話を閉じるあたり。 楽しみは先送りされた。
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〈三島屋変調百物語〉シリーズ第九作。 聞き手が富次郎に変わってから四作目となるのだが、すっかり聞き手の役目も板について来た感じ。 ただ前の聞き手・おちかが出産間近とあって、変わり百物語はしばしのお休み…のはずだったのだが、やはり『黒白の間』はそれを許してくれないのか、次々と語り手...
〈三島屋変調百物語〉シリーズ第九作。 聞き手が富次郎に変わってから四作目となるのだが、すっかり聞き手の役目も板について来た感じ。 ただ前の聞き手・おちかが出産間近とあって、変わり百物語はしばしのお休み…のはずだったのだが、やはり『黒白の間』はそれを許してくれないのか、次々と語り手が現れる。 しかし今回は不気味だったり薄気味悪かったり得体の知れない気味の悪さや後味の悪さという話ではない、少し救いのある話が多くてホッとした。 表題作の「青瓜不動」は『御仏に仕え、仏の道を歩むということ』の意味を教えてくれた。厳しい修行を積むことや一心に念仏を唱えることだけがそれではない、『俗世で与えられた役割を果たすこと』が『仏道に帰依すること』でもあるということを分かりやすく教えてくれたように思う。 二話目の「だんだん人形」では前半の理不尽さと後半の寓話めいた話との対比が面白く、さらに富次郎なりの解釈で話を掘り下げてくれた。 ところが第三話は少し毛色が変わる。「自在の筆」という、それを持つと書かずにはいられない、それも持つものに『才を与える』という不思議な筆の話。しかしその裏には…という恐怖付き。 この話を聞いた富次郎はある決心をする。 そしてその決心の上で第四話「針雨の里」を聴く。 これまた不思議だが切ない話。それを聴いた富次郎は堪らない想いに駆られる。 私は富次郎という男を少し勘違いしていたようだ。 三島屋という人気店の次男坊、いつかは暖簾分けしてもらうなりどこかへ養子に出るなりしなければならないのだが、それまでの猶予期間をお気楽に楽しもうという姿勢なのかと思っていた。 おちかから変わり百物語の聞き手を受け継いだものの、飄々としたその性質は変わらぬものと思っていた。 だが彼にはおちかとはまた違う、苦しいものを心の底に抱えていた。 そのことが今後の物語でどう発展し、彼はこの先どんな道を進むのか、楽しみに続編を待ちたい。
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やっとおちかに赤ちゃん誕生! 2代目の聞き役富次郎も、聞き役が板についてきて、語りが始まるとなるとときめいたりしちゃうのがなんとも可愛い。 どの話も引き込まれるし、富次郎にも悩みはあるし、今後も楽しみです
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