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青瓜不動 の商品レビュー

4.3

106件のお客様レビュー

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    38

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2024/09/09

三島屋シリーズも第九弾ですか…そして、おちかちゃんが無事おっかさんになりましたよ!小梅ちゃんという名前がちょっと意外でしたが…いやぁめでたい\(^^)/ 『青瓜不動』ときいておどろな話かと思いきや愛称が『うりんぼ様』でかわいかったし、『だんだん人形』も代官の悪行は読んでてつらいけ...

三島屋シリーズも第九弾ですか…そして、おちかちゃんが無事おっかさんになりましたよ!小梅ちゃんという名前がちょっと意外でしたが…いやぁめでたい\(^^)/ 『青瓜不動』ときいておどろな話かと思いきや愛称が『うりんぼ様』でかわいかったし、『だんだん人形』も代官の悪行は読んでてつらいけど土人形のお出ましは感動的。『自在の筆』で絵をやめようと富治郎が思ったのも当然だし、『針雨の里』の話を聞いてまた描きたいと涙したのも無理からぬことで…いやほんとに良いお話でした。

Posted byブクログ

2024/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三島屋第9作。 ・富次郎の絵描き願望について思ったこと 紹介文に「ある決心をする」ってあったからさ、やっと決着するのかと思ってたらできてないじゃん!な「好きな絵を描いて暮らしていけたらいいなあ」問題。 ずーっと富次郎の中でわだかまってるコレに共感できずにいる。いつまでもうじうじしとらんでとりあえずやってみればいいのにって。せっかく業種的にも経済的にも人間関係的にも恵まれたそこそこ裕福でデザインが認められやすい袋物屋の次男坊なのに。 好きな絵「だけ」描いて暮らせるほどにはなれなくても、身内や今までの知己を頼れば絵を使ってもらえる機会はありそうだし、副業的にやっていけそうな気もするのになーと。富次郎の絵が商業向きか否かは分からんが、性格的に癖がなくて聞き上手で仕事がしやすそうなのもプラスだし。そこから「絵を売り物にするのはやっぱ何か違うや~」と思ったらそれはその時また考えたらいいことだし。うまくいかなくてもやってみれば気が済む部分はあろうし。 頭をはたいて「Why Not !?」って言ってやりたいんですが、本人的には一歩踏み出す何かが足りないのかね~っていうか百物語完結間際まで彼のうじうじにお付き合いせんといかんの?と思うと正直面倒だな、と思ってしまう。できたら彼にはチャレンジを始めて百物語は他の人にチェンジしてほしいんですが、流石に聞き手を変えるっていう手法はそうそう使えないだろうしな~~~。

Posted byブクログ

2024/08/30

三島屋の変わり百物語の9冊目。 小旦那の富次郎に代わってからどうなることかと思っていたが、今回の話は好きだった。特に針雨の里が良かった。さすが宮部みゆき、不思議で少し悲しくて、少し怖くて、ほっこり温かいお話でした。

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2024/08/26

冒頭部分から文章に酔った!寒い日の描写に暑さを忘れることができた。 挿画・本文挿絵 千海博美  装幀 大武尚貴   いいな すべてが最高‼

Posted byブクログ

2024/08/31

 三島屋さんの百物語、その九。図書館で借りました。  青瓜不動。この話のように、人生理不尽なことがあるけれど、真面目に働く人には、何かしらあってほしいよね。  だんだん人形。前半はかなりしんどかった。語り手の文ちゃんと聞き手の富ちゃんが時々抜いてくれるけど、それでもしんどかった。...

 三島屋さんの百物語、その九。図書館で借りました。  青瓜不動。この話のように、人生理不尽なことがあるけれど、真面目に働く人には、何かしらあってほしいよね。  だんだん人形。前半はかなりしんどかった。語り手の文ちゃんと聞き手の富ちゃんが時々抜いてくれるけど、それでもしんどかった。  自在の筆。魔物は誘惑する。それに翻弄される人間。  針雨の里。ふんふんと読み進めていったんだけど、最後で泣かされました。

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2024/08/06

大好きなシリーズ。おちかが全くでてこなかったのが少し残念(話題としてはでてくるが)伊一郎が少し心配というか闇を抱えてるような気もする。続きがとても楽しみ作品。

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2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三島屋シリーズ最新作、やっと読むことができた。おちかというキャラクターが好きだったので、主役交代はちょっと寂しかったけど、この本で二代目聞き手の富次郎をだいぶ好ましく思うようになった。お気楽な次男坊という立場ではあるけど、彼なりの屈託も抱えていて、そこまで思い詰めなくても、と思ったり、共感できたり‥。現代で見ればまだまだ若造、毎日が修行みたいなものかな、と思う。 話の方は、前半の2話、江戸時代の負の側面がけっこうな熱量で書かれている。 「青瓜不動」では、女性が直面する理不尽さに、「だんだん人形」では身分の上下における残酷な運命に、憤り涙しため息をつきながら読み進めた。 それでも虐げられてきた者たちが、絶望に潰されきらずに、救いのある未来に向かう姿には胸をつかれる。気持ち的には、聞き手の富次郎とほぼリンクしていたかもしれない。 「青瓜不動」の終盤で、おちかが無事に女の子を出産する。良かった!でもそのかげで、富次郎の大奮闘があった事は、本人とお勝、語り手のいねしか知らない。富次郎、頑張った! 後半の2話は、三島屋シリーズらしい、不思議でコワイ話。 「自在の筆」では、願いが叶う代わりの代償が怖過ぎる。自分で落とし前をつけた絵師は偉かったと思うけど、失ったものが大き過ぎた。話を聞いた富次郎が筆を折る決心をしてしまったのも、まあ、無理もないかな。でもでも、富次郎にはもう少し、いい意味でのスルーする力を身につけてほしい。百物語の聞き手としては不可欠なものだし。 「針雨の里」は、人ならざるモノの優しさが心に染み渡った。人の想いをのせた紙のひとがた、風舞さん。かりそめの人の姿を得て、穏やかに暮らしていた村を大噴火か襲う。人である迷子たちを逃すために、次々と溶けていってしまう描写は、悲しいの一言。聞き手の富次郎も、涙に濡れる。そして、風舞さんたちの命の尊さに心を打たれ、また絵を描きたいとの思いが溢れてくるのだ。 良くも悪くも、感情に素直な富次郎。おちかとはまた違う魅力を、この本を読み終わって感じることができた。

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2024/07/08

おちかさん、無事に初産を終えられてよかった。子育てで忙しくなるでしょうが、こののち三島屋に里帰りして元気な様子を見せてね。さて富次郎、まだまだ聞き手として惑うこと多く、今回は絵描きとしての苦悩が露見する。自在の筆の話には相当な衝撃を受けたようで、一時筆を折る決心をしてしまった。絵...

おちかさん、無事に初産を終えられてよかった。子育てで忙しくなるでしょうが、こののち三島屋に里帰りして元気な様子を見せてね。さて富次郎、まだまだ聞き手として惑うこと多く、今回は絵描きとしての苦悩が露見する。自在の筆の話には相当な衝撃を受けたようで、一時筆を折る決心をしてしまった。絵師を生業にするわけでなし、もっと気楽に聞き捨ての一助として描けばいいものを。と思うのだが、彼の心の中では絵師への憧れが捨てきれずにとどまっているのだろう。青瓜のうりんぼ様、だんだん人形、狭間村ののふの衆が富次郎を成長させてくれた。

Posted byブクログ

2024/06/20

このシリーズは他にも読んでるが今回もとても不思議なお話でのめり込み、ハラハラしながら読めた 富次郎の葛藤あり、働きあり こちらも同情したり応援したり 一緒に頑張ったような気持ちになれた

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2024/06/07

ずっと読み続けているシリーズもの。 三島屋の変わり百物語の聞き手は、おちかから富次郎に代替わりした。 今回、九之続では、最初の二話、怪談話というほどでもない軽めの語りが続いたかと、気楽に読み進めていたが、二話の後半くらいから、重くなり始め、三話、四話とずしっと背中に重いものを乗せ...

ずっと読み続けているシリーズもの。 三島屋の変わり百物語の聞き手は、おちかから富次郎に代替わりした。 今回、九之続では、最初の二話、怪談話というほどでもない軽めの語りが続いたかと、気楽に読み進めていたが、二話の後半くらいから、重くなり始め、三話、四話とずしっと背中に重いものを乗せられたようになっていく。冨次郎が好きな絵を諦めようとするところは、心残りが大いにあった。 冨次郎の行く末、何をつかもうとしているのか、まだまだ続きがある、と思わせて話を閉じるあたり。 楽しみは先送りされた。

Posted byブクログ