その仕事、生産性ゼロです トヨタ、TBS、アクセンチュア出身の戦略コンサルタントがやさしく教える

山本大平(著者)

• 販売会社／発売会社: 日経BP/日経BPマーケティン
• 発売年月日: 2023/06/16
• JAN: 9784296202133

商品レビュー

2024/08/14

https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/06/08/00858/

2024/04/05

▼感想
・サクサク読める点は良いのですが、自分には生産性アップに寄与するような刺さる内容は少なかったです。
・強いて言うなら、生産性は自分観点で考えがちですが、相手観点も同時に考える効果的と改めて思いました。

2024/03/26

「生産性」と言ってしまうとピントがずれてしまう気がするが、要は、効率的なオフィスワークの話だ。大勢で会議に参加しても発言しないなら効果が薄いとか、見返す事もない議事録を書いても意味がないよね、とか。この本に書かれる事は尤も。

―　あなたのその仕事のやり方、実は間違いだらけです。トヨタ、TBS、アクセンチュア出身の戦略コンサルタントが500人の仕事の悩みを42個のTipsで解決します。

成長速度、消費速度が速くなければ、生産速度が高くても在庫や余暇が増えるだけ。生産速度を上げる事で人手を減らすか余剰時間を「より生産的」な別の仕事に置き替える事で初めて意味を成す。

これはつまり、ハーフマラソンを2倍の速度で走り切れるランナーにフルマラソンを命じ、遅いランナーは契約解除するという概念だ。その分、速いランナーの給与を上げればモチベーションに繋がるのだが、トータル距離は変わらないので、給与は、遅いランナーから付け替えるしかない。遅いランナーを馘首する事で、速いランナーには僅かに給与アップのチャンスが巡る。しかし、ランナーが怪我した時のために、結局、遅いランナーも残すので、ランナー同士の給与の付け替えを「一時金」としてぶら下げておこう、というのが経営側の発想だろう。ゆえに労働者目線で見れば「生産性」とは「一時金」の交換条件であって、そのノウハウ本という事になる。

とは言いながら、至近ではテレワークという物理的、時間的な監視・制約が取り払われた働き方がコロナ禍以降で定着した(一部では、定着せずに霧消)。テレワークに限らず、自営、フリーランスなど、生産性を高めれば、余剰時間をわがものとして確保できる人も僅かながらいるのではないだろうか。で、そういう方々に本来オススメしたいのだが、何せ、Tipsがしっくりこないので、そもそも私には残念だった。長々となったが・・。