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高瀬庄左衛門御留書 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/06/15 |
| JAN | 9784065296295 |
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高瀬庄左衛門御留書
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高瀬庄左衛門御留書
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商品レビュー
4.2
22件のお客様レビュー
先日、日経新聞で「さまざまなルーツ」という砂原浩太朗さんのエッセイを読ませていただいた。お名前は存じていたが、作品は未読であった。そのエッセイは一文が比較的短く、端正なリズムを感じる文章だと思った。 砂原さんご自身のルーツの一つ、父方の故郷とのつながりの中でいくつかの作品に触れ...
先日、日経新聞で「さまざまなルーツ」という砂原浩太朗さんのエッセイを読ませていただいた。お名前は存じていたが、作品は未読であった。そのエッセイは一文が比較的短く、端正なリズムを感じる文章だと思った。 砂原さんご自身のルーツの一つ、父方の故郷とのつながりの中でいくつかの作品に触れられていた。その一つが北陸地方にある架空の「神山藩」を舞台とした「高瀬庄左衛門御留書」シリーズ。即座に「読みたい」という欲求に駆られてしまい、すぐさまネットでポチったのでした。 題名にもなっている「高瀬庄左衛門」は神山藩の「郡方」の役人。この郡方とは「藩政の中で農村に対する年や戸口、宗門、検断、訴訟などの政務を担当」する役人のこと。役の格付けの中では下級役人とのこと。藩中の役職による格というものが現代の社会や会社内の格になぞらえて納得できるところがある。 庄左衛門は既に息子に役職を譲ったところから話が始まる。話が始まるや否や息子が不慮の事故で亡くなり庄左衛門は復職。元々妻はすでに亡くなっており、息子は既婚であったが子供はなく、嫁は実家に帰し、彼の独り身の生活を中心に話が進んでいく。 庄左衛門は絵を描く才があり、実家へ帰した元嫁は義父を思ってか、絵を描くことを取得したいのか、彼に師事することになる。そのあたりから地方藩の一役人の平凡な生活ではなく、様々な登場人物たちと人情を交えながら凡人では味わえないストーリーを展開していく。 砂原さんが描く登場人物たちはとても魅力的で、読み進むにつれてストーリーにのめり込んでいく。艶っぽさあり、ハラハラドキドキあり、ページを捲る手が止まらない。 文章の端正なリズムに加えて、多少の疑問を残しながら話が進んでいくのである。早く前に進まないとわからなくなるではないか?と焦りつつ読み進めざるを得ない。 しかし、ちょうどいいタイミングで伏線が回収されていく。なかなか憎い演出だと思う。読者をストーリーの中に引き込む術なのだろう。私はまんまと作者の思い通りに操られ、ストーリーをありがたく「堪能」することができた。 ただ、最後までわからなかったことが数点。 一つは、息子の嫁であった「志穂」さんとの関係。思わせぶりな書き方はしていたが、もしそうだとしたら?結末は変わっていたはず。真相は闇の中である。 次に、事件が解決した後も、主犯核の浪人の旧友がどうして処罰されていなかったのか?そして最終的に庄左衛門と決闘することになったのか?庄左衛門は傷を負いながらも勝ったのだが、ことの顛末がどのように収められたのか?「どうなるんだ?」とハラハラしていると、それが明らかになる前に次の場面を迎えてしまう。 あとは、高瀬家が「養子を迎えるのか」どうか?ということ。 残念ながら、作中に触れられておらず、「読者の想像にお任せする!」というスタンスのようだ。 この「思わせぶり」のまま結末を迎えるところが、本作の面白いところなのだと思う。 しかし、たとえ小説の中とは言え、庄左衛門の年齢を考えると、当時では明らかにスーパーじいちゃんだろう。羨ましいような気分にもなってしまったのでした。 とても面白かったです。
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序盤でいきなり息子の啓一郎が亡くなり 本当に事故なのかなぁ?と思いながら読み進める。 庄左衛門の暮らしは、慎ましく静かなのだが 何やら次々と事件のようなことが起きたりして 先が気になってしまう。 そしてやはり、この砂原さんの文章が美しくて心地よい。 野鳥や松虫の音や、金木犀の香...
序盤でいきなり息子の啓一郎が亡くなり 本当に事故なのかなぁ?と思いながら読み進める。 庄左衛門の暮らしは、慎ましく静かなのだが 何やら次々と事件のようなことが起きたりして 先が気になってしまう。 そしてやはり、この砂原さんの文章が美しくて心地よい。 野鳥や松虫の音や、金木犀の香りなど、読んでいて本当に癒されます。 庄左衛門が、ただ真っ直ぐに清廉な強い人 というわけではなく、迷ったり悩んだり、 揺れ動く思いを抱えながら生きていく姿が良いなと感じる。 やはりこの作家さんの作品は好きです!
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郷村廻りという役についている主人公の 2年間の出来事を描いた連作短編。 息子に跡目の大部分を譲って 自分は好きな絵を嗜みつつ 静かに暮らそうとしていた庄左衛門。 しかし、任地で息子は事故死し 嫁の志穂と悲しみを乗り越えていく。 やがて、任地を巻き込んだ 藩の政争の火種がくすぶり...
郷村廻りという役についている主人公の 2年間の出来事を描いた連作短編。 息子に跡目の大部分を譲って 自分は好きな絵を嗜みつつ 静かに暮らそうとしていた庄左衛門。 しかし、任地で息子は事故死し 嫁の志穂と悲しみを乗り越えていく。 やがて、任地を巻き込んだ 藩の政争の火種がくすぶりはじめ…。 死んだ息子の影が背景につきまとっていて 死の間際のいつもと違う行動の謎が あとあとの話で明らかになっていく ちょっとミステリな要素もありました。 息子の地位を奪ったとも言える弦之助や 屋台の店主から助け手になる半次なんかも いいキャラクターで、おもしろかった。
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