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タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2023/05/25 |
JAN | 9784791775569 |
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タイミングの社会学
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商品レビュー
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マニラのボクシングジムと強制退去を迫られるスクオッター地区、フィールド自体はめちゃくちゃ面白いはずなのに肝心のエスノグラフィー部分が少ない。面白くない。 明らかに理論、概念化の部分の方が多い。 (例えば最後の方の「癖」に関する章、ボクサーやスクオッター住人のどんな面白い癖がディテ...
マニラのボクシングジムと強制退去を迫られるスクオッター地区、フィールド自体はめちゃくちゃ面白いはずなのに肝心のエスノグラフィー部分が少ない。面白くない。 明らかに理論、概念化の部分の方が多い。 (例えば最後の方の「癖」に関する章、ボクサーやスクオッター住人のどんな面白い癖がディテール細かく描かれるのかと思いきや、肝心の癖の記述はほとんどなく、要はブルデュー社会学において癖は社会と身体の「裂け目」を明示する意味を持つ、ということが延々と書かれてるだけだった。いみわからん。) もちろん概念化が大事なのは当然だし面白い部分もあったが感動と言うほどではない。 (面白かったのは解釈労働の章。解釈労働に従事している人たちは、他の人が考える必要のないことを考えることを強いられている分、いろんなことに気付くことができ視点が鋭いという点。 「はみ出し者として生きることは、強いられた観察者を生み出すことであり、この位置においてこそ、見出される洞察がある」というのは納得させられた。 あとモビリティを制する輸送労働者たちがプロテストにおいて力を持ちうるというのは大変興味深い指摘だった。 フィリピンの他にタイも挙げられていたが、他の国でも(日本でも)そういうことはあるのだろうか。)
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出版社(青土社) http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3803&status=published 目次、著者紹介。質的調査。
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各章で提示される概念がいちいち刺激的で、全部道具として使えるようになりたいと思わされた。かつ、それらの概念は現場の観察にしっかりと依拠していて、本文にあるとおり 「ゼロから考える」というのは禁じ手であり、かわって「あるものから考える」手法を練り上げなければならない(本文p199...
各章で提示される概念がいちいち刺激的で、全部道具として使えるようになりたいと思わされた。かつ、それらの概念は現場の観察にしっかりと依拠していて、本文にあるとおり 「ゼロから考える」というのは禁じ手であり、かわって「あるものから考える」手法を練り上げなければならない(本文p199) という態度に貫かれている。だとすると道具として安易に借りて振り回してはいけないわけだ(困った)。 今後もいろいろな場面で思い出すことになりそうな一冊。
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