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時を追う者
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2023/05/24 |
JAN | 9784334915308 |
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3.3
9件のお客様レビュー
太平洋戦争で敗戦を喫した4年後の1949年、GHQの統治が続く東京を舞台にして物語は始まる。 主人公の藤堂真樹は、陸軍中野学校出身の元破壊工作員、俗に云うところのスパイだった。 その真樹は、勤め先の労働争議の場で暴力を振るったとして現行犯逮捕され、警察に留置されていた。 そこに進...
太平洋戦争で敗戦を喫した4年後の1949年、GHQの統治が続く東京を舞台にして物語は始まる。 主人公の藤堂真樹は、陸軍中野学校出身の元破壊工作員、俗に云うところのスパイだった。 その真樹は、勤め先の労働争議の場で暴力を振るったとして現行犯逮捕され、警察に留置されていた。 そこに進駐軍の憲兵隊が現れ、真樹は身柄を引き取られる。 その真樹を、東京帝国大学の歴史学者である守屋淳一郎と理学部の和久田元教授がGHQから解放し、そして元工作員のキャリアを活かしての仕事を依頼する。 その仕事とは、満州事変が勃発する前の時代に遡り、関東軍の暴走を阻止して太平洋戦争に至らない工作を実行して欲しいと云う内容だった。 両氏の説明によると、九州の筑紫山地に過去と現在を行き来できる洞穴があるのだと言う。 その洞穴を使って過去に遡り、満州の制圧を目的として暴走寸前の将校たちを抹殺するというものだった。 その不可能とも云えるミッションに、直樹と彼に従う千秋、与志の男女二人が果敢に挑む物語だ。
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佐々木譲さんの「時を追う者」読了。 SNSで見かけた新刊。やっと手にして読むことができました。 佐々木譲さんはたくさんの小説の中で、私は、道警シリーズ、警察の血シリーズぐらいしか読んでいなんですが、正義感あふれる主人公の佇まいが好きで、それを期待して読みました。 この「時を...
佐々木譲さんの「時を追う者」読了。 SNSで見かけた新刊。やっと手にして読むことができました。 佐々木譲さんはたくさんの小説の中で、私は、道警シリーズ、警察の血シリーズぐらいしか読んでいなんですが、正義感あふれる主人公の佇まいが好きで、それを期待して読みました。 この「時を追う者」は、タイムスリップもの。 第二次世界大戦の終戦後の日本から、過去に戻って「悲惨な戦争を阻止するために」主人公が過去に行く物語。どんな結末になるのか、どんな過去の事実を知ることができるのか、歴史的な知識が少ない中でも期待して読んでいたんですが、 んーと、ちょっと、思ったほどにはびっくりしさせてもらえなかった、かも… というのが感想でした。 主人公の「正義感」は、今まで読んだ佐々木譲さんの警察小説の主人公と似ていて、清々しかったんですが、話としては、なんとなく、消化不良な感じがして、理解しきれませんでした…。 うーん、私が歴史を知らないのが問題なのかもしれないけど…。 と、佐々木譲さんのwikipediaを見ていたら、道警シリーズが進んでいるのを発見! 読んでないのがある! 読まなきゃ! 道警シリーズに戻ってこいよ、という私へのアラートとしては効果抜群の本でした。 でも、これを書くためには、なぜ第二次世界大戦という悲劇が起こったのかを研究する必要があるわけで、それに対する調査には感服しました。違う角度からの小説も読んでみたくなりました。
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過去に戻って太平洋戦争を阻止する。奇想天外な題材。 しかも現代からではなく、戦後まもなくのチャレンジ。 3名のチームは山奥の洞窟を辿って戦前に戻る。しかもいつに戻るかはわからない。想定よりも戻った時間が遅かったために予定外の活動をしないと戦争は止められない。 満州に渡った彼らには...
過去に戻って太平洋戦争を阻止する。奇想天外な題材。 しかも現代からではなく、戦後まもなくのチャレンジ。 3名のチームは山奥の洞窟を辿って戦前に戻る。しかもいつに戻るかはわからない。想定よりも戻った時間が遅かったために予定外の活動をしないと戦争は止められない。 満州に渡った彼らには様々な想定外の問題が起きるが、逆に彼らを信用する組織も現れ、果たしてそのチャレンジは想定通りになるのか? 普通に映画にでもしてもらうと面白そうだ。中国での関東軍の行いや中心人物をしっかり調べないと描けない小説。もう少し中国側のリーダークラスが表に出てくるとスリルもあって面白かったかも。でも十分に楽しめる内容でした。
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