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逆ソクラテス 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2023/06/20 |
| JAN | 9784087445329 |

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商品レビュー
4.2
752件のお客様レビュー
伊坂幸太郎さんの作品はどれも、どこか「男の子の目線」が残っている感じがある。世界を斜めから見ていて、少しひねくれているけど、根っこは案外まっすぐ。理屈っぽい会話や軽妙なやり取りも、放課後の教室で延々と続くおしゃべりみたいな温度がある。 大人の側が持ち出す正しさや決めつけに対して...
伊坂幸太郎さんの作品はどれも、どこか「男の子の目線」が残っている感じがある。世界を斜めから見ていて、少しひねくれているけど、根っこは案外まっすぐ。理屈っぽい会話や軽妙なやり取りも、放課後の教室で延々と続くおしゃべりみたいな温度がある。 大人の側が持ち出す正しさや決めつけに対して、子どもたちが静かに疑問を返していく。そのやり取りが説教くさくならないのは、物語全体が「分かったつもりになるなよ」という男の子の視線で貫かれているからだと思う。伊坂幸太郎特有の、あのどこか浮世離れした軽快な文体。 日常に潜む違和感を鋭く突く書き味が、相変わらず心地よい。 大人になってもふと思い出す、あの甘酸っぱい懐かしさ。もうあの頃には戻れないという感情がじわじわと浮き出てくる感覚。 収録された5編、それぞれに違った角度の「逆転」が用意されていて、一冊としての満足度はかなり高い。 物語の奥底にある力強さに、最後はしっかりドラマチックな感動を覚えた。伊坂幸太郎の「企み」に、さらりとやられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
逆ソクラテスのみ □リアリティ 777を読んだ後に本作を読了。777は完全にエンタメ、アクションに振り切っていたので、リアリティの観点からは、人も死なない、無理無理な展開もほぼない、こっちの方が圧倒的に好き。 □ストーリー 「カンニング作戦」「絵のすり替え作戦」「噂作戦」「野球で褒めてもらう作戦」等、次々実行していくところ。絵のすり替え作戦では失敗したり、久留米先生が露骨に変化するわけではなく、その心情が描かれていないのも含みがあってよかった。 □行間 (冒頭のプロ野球中継のシーンに出てくる草壁と思われる選手の一コマ) p9今シーズンのチームの原動力となっていた。ただし、独断専行が過ぎる監督に反発した故に、スタメンから外されることが多くなっており(略) おそらく『僕はそう思わない』って言ったんだろうなあ □脳内再生率(描写) p10持っていたリモコンの電源ボタンを押す。大型テレビは仄かに息を洩らすような音を立て、画面が暗くなる。 静電気が出てる感じが伝わる。 p60錆びた自転車が、餓死寸前の驢馬のように横たわっている。 錆び具合(茶色の面積多め)がよく伝わってくる。安斎の何でもできそうなキャラと複雑そうな家庭の事情のギャップもよく出ていて名シーン □知識・教養・学び 教師期待効果(ピグマリオン効果) 久留米先生のような逆のタイプはゴーレム効果と言うらしい。 期待をかけると他の生徒との差別になりそうで先生の注意は必要なんだろう。教師って大変。 ソクラテスの「無知の知」は元々知っていたので調べはしなかった。タイトルの逆ソクラテスは惹かれる □笑った 草壁が包帯を巻いて恥ずかしそうにしているシーン □構成 長編で仕立てられてたら文句なしだった □名言、名文 『僕はそう思わない』
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#読了 #伊坂幸太郎 〜バスケットのゴールが決まった時、テレビの店員さんが目を真っ赤にしていた。「バスケ好きなんですか?」左右に首を振る。「知り合いの方とか?」何倍もの力強さで否定した。違います、知りませんと泣きじゃくりながら〜 あぁ、また泣けてくる。 伊坂さんの少年小説はめず...
#読了 #伊坂幸太郎 〜バスケットのゴールが決まった時、テレビの店員さんが目を真っ赤にしていた。「バスケ好きなんですか?」左右に首を振る。「知り合いの方とか?」何倍もの力強さで否定した。違います、知りませんと泣きじゃくりながら〜 あぁ、また泣けてくる。 伊坂さんの少年小説はめずらしい、らしい。確かに。 敵は大人の先入観や、自身の臆病なところ、あるいは周りのちょっとした嫌がらせ。でも子供の世界ではそれは大きな敵。それをまたちょっとした勇気や協力で逆転させる。なんて大きな温かさ。表紙も素敵。またいい一冊をありがとうございます。
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