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無用の効用
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ヌッチョ・オルディネ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/02/28
JAN 9784309231242

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商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2024/01/12

バランスよく行くのが良いと思いました。 自分は無用側だと思われるんですが、資本が無いと何も出来ません。 資本主義な人は、そうで無い人をそんなふうに見ているのでしょうか、と思いました。

Posted by ブクログ

2023/10/09

利潤を生む実用的な知識ばかりに目を奪われ、人文学のような「実用的」ではない知識を「役に立たないもの」として切り捨てる現代社会の傾向に警鐘を鳴らし、社会の発展に不可欠な「無償の知」の持つ価値の再評価を主張する一冊。 著者はシェイクスピアを始めとする古典文学や、アリストテレス、ハイ...

利潤を生む実用的な知識ばかりに目を奪われ、人文学のような「実用的」ではない知識を「役に立たないもの」として切り捨てる現代社会の傾向に警鐘を鳴らし、社会の発展に不可欠な「無償の知」の持つ価値の再評価を主張する一冊。 著者はシェイクスピアを始めとする古典文学や、アリストテレス、ハイデガー、荘子、岡倉天心といった古今東西の哲学者などの言葉を引用しながら、人間が古くから”知を活用した価値の追求”と”知そのものの探求”との間で揺れ動いてきたことを示すとともに、”私利に基づく所有”という概念が支配する近代以降の資本主義社会において、実用的知識を尊重する傾向がより強まり、大学における一般教養教育や、基礎的科学研究といった経済価値とは無縁の知識探求の場が失われていく現状を批判する。 人間の尊厳は”何を所有しているか”とは無縁であり、愛は”所有すること”を欲した瞬間に崩壊し、真理は”それを所有している”という確信が紛争の火種となって結局は真理そのものを破壊する。著者は、「確かさ」を所有したいという思いを手放して、無償の知を探求し続けることこそが、多言的な社会を維持するための寛容の精神を育むのだと主張する。文学や哲学を通じて実用主義に一石を投じること自体は珍しくないが、引用される言葉の数々が実に味わい深く、ガイド本としての有用性も高い。

Posted by ブクログ

2023/07/13

第2部5章トクヴィルがイマっぽい。実利主義が幅を利かせる社会では「手軽な美」しか愛さないようになる、と。短くてインパクトのある動画を楽しむとか?

Posted by ブクログ

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