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東京、はじまる 文春文庫
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東京、はじまる 文春文庫

門井慶喜(著者)

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東京、はじまる 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2023/04/05
JAN 9784167920258

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商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/10/23

辰野金吾の二大建築、日銀本店と東京駅の建設を軸に辰野金吾の生涯が活き活きと描写されていて、話の展開がとてもおもしろい。ジョサイア・コンドル、曾禰達三、片山東熊、高橋是清など史実上の人物との絡みも臨場感を持って描かれていて、その時代の雰囲気を身近に感じられて楽しい。

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2024/05/25

日本銀行、東京駅を建築した辰野金吾さんの一代記 留学先から戻った場面から始まり、夢や理想を語り実現に向けて進んでいく。 欲しいと思った仕事のためには師匠を否定することも厭わない豪快で単純な金吾。 晩年、弟子から否定され若かった頃に自分が師匠にしたことを思い出し、老いた自分に...

日本銀行、東京駅を建築した辰野金吾さんの一代記 留学先から戻った場面から始まり、夢や理想を語り実現に向けて進んでいく。 欲しいと思った仕事のためには師匠を否定することも厭わない豪快で単純な金吾。 晩年、弟子から否定され若かった頃に自分が師匠にしたことを思い出し、老いた自分に嫌気がさしながらも新しいことを生理的レベルで受け入れられないことで喪失感を覚えるあたりは切なかった。  時代が時代なだけに、色々なものが西洋式に変わっていく過渡期に取り残されていくような感覚は社会人なら誰でも経験することだけど、仕方のないこと。 物語の中の言葉を借りれば 人間は、真摯に仕事する限り、誰でも過渡期の人である。 そして、盟友の曽禰達三さんや弟子たちの存在が終始、光り、辰野金吾さんの人柄がよく分かるようだった。 建築業界に興味はなく、タイトルで購入したけれど 建物を知っているだけにその建築過程を覗き見ることが出来たような作品だった。

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2023/10/04

建築家、辰野金吾の大河小説。 正に大河と呼ぶに相応しい、波乱万丈の人生だった。 決して順風満帆ではないし、何より集大成とも言える建築に向かう頃には自分の老いを受け入れて新しいものを拒絶してるんだもんね。 栄枯盛衰、なるほどなるほど。 好きなシーンは色々ありますが、どこか1つを...

建築家、辰野金吾の大河小説。 正に大河と呼ぶに相応しい、波乱万丈の人生だった。 決して順風満帆ではないし、何より集大成とも言える建築に向かう頃には自分の老いを受け入れて新しいものを拒絶してるんだもんね。 栄枯盛衰、なるほどなるほど。 好きなシーンは色々ありますが、どこか1つを選べと言われたらやはり前述した箇所、辞表を突き付ける松井とのシーン。 時代の移り変わりと共に老いからも逃れられない。。。 『コーヒーにはうるさいぞ』からの『コーヒーはなかなかうまかった』の流れがより一層胸を締め付けます。 もはや、自分は最先端ではないことを社会全体が示してるんですよね。 切ない、切ないよ。 コンドルとの再会も最高ですね。 ラストも良かったなぁ。 思わず国会議事堂の建築家を調べちゃったよ笑

Posted by ブクログ

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