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赤泥棒
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赤泥棒

献鹿狸太朗(著者)

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赤泥棒

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/03/29
JAN 9784065310106

商品レビュー

3.5

21件のお客様レビュー

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2026/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の経血への関心は、当初は強い執着というよりも好奇心に基づくものだったように思う。 しかし、とある出来事を契機に、その関心は大きく質を変えていく。やがて経血を確認せずにはいられない、呪いのような執着へと変質していったように感じた。 物語終盤では、経血への執着から解放されること自体は一つの救いのようにも見えるが、その一方で主人公は新たな執着の対象を見出してしまう。この変化は単なる解放ではなく、「対象を変えながら執着し続けるしかない」という在り方の表れにも思え、救いであると同時に呪いのようでもあると感じた。 このような「救いと呪いが同時に存在する構造」は、作中中盤で言及されるヨブ記の示す理不尽さと、それでもなお生き続ける人間の在り方ともどこか重なっているように思えた。

Posted by ブクログ

2026/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文章のくせっていうか、言葉の選び方っていうか、そういうものが唯一無二で、すごい好き。かっこいいフォントで打ち込んで、プリントして、額縁に入れて飾りたいなって思う一文が、何個も何十個もあった。一人の登場人物にスポットライトを当てるんじゃなくて、いろんな人の心の中を暴くような地の文が好き。一話目の「赤泥棒」は、最初の見開き一ページでおもしろすぎる!ってもう思った。めちゃくちゃ面白かった。優しい言葉を使う無害な存在を演じている菊人が、冷ややかな顔をした計算高いゲス野郎で、そのギャップがめちゃくちゃ刺さった。けっこう好きなキャラ。睦美は、かなり苦手だな。菊人の視点多めだからそう思うのかもしれないけど。「青辛く笑えよ」は、暴力描写がグロくて怖かった。人間の暗いところや悲しいところがいっぱい語られていたから、ラストは意外だったな。「奇食のダボハゼ」は、佑斗が自分と重なって見えてぞっとした。全然違うところもいっぱいあるんだけど、佑斗の人柄が見えてくる描写を読むたびにもうやめてくれって思った。この気持ちを忘れないようにしたい。 読了して思ったのは、この作者さん、人間のキモいところを描写するのが上手いなと思った。人が絶対に知られたくない内側の部分を「全部知ってますよ」って書いてくる。すごい。普段から人間観察とかしてるのかな。他の作品も読んでみたい。

Posted by ブクログ

2025/10/04

あらすじから、もっと露悪的というか、過激な文体をイメージしてたので、内容に対して客観的な文体に驚いた。こういう内容は、主観ゴリゴリの文章と、第三者の視点のある冷静な文章どちらの方がキツイだろう……。無難に扱えば早々刺さらないけれど、うっかり刺さると抜けないし傷口はズタズタになって...

あらすじから、もっと露悪的というか、過激な文体をイメージしてたので、内容に対して客観的な文体に驚いた。こういう内容は、主観ゴリゴリの文章と、第三者の視点のある冷静な文章どちらの方がキツイだろう……。無難に扱えば早々刺さらないけれど、うっかり刺さると抜けないし傷口はズタズタになっていく棘って感じ。

Posted by ブクログ

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