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人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | SBクリエイティブ |
| 発売年月日 | 2023/02/28 |
| JAN | 9784815618476 |

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人生後半の戦略書
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商品レビュー
3.6
49件のお客様レビュー
本書のテーマは、人生後半に訪れる「衰え」と、そこからどう生き方を転換していくか、というもの。 著者のブルックスは、社会科学者として幸福や人生について研究してきた人物で、もともとはクラシック音楽のホルン奏者、その後はシンクタンクの会長を務めるなど、かなり異色の経歴を持つ。本書でも...
本書のテーマは、人生後半に訪れる「衰え」と、そこからどう生き方を転換していくか、というもの。 著者のブルックスは、社会科学者として幸福や人生について研究してきた人物で、もともとはクラシック音楽のホルン奏者、その後はシンクタンクの会長を務めるなど、かなり異色の経歴を持つ。本書でも、さまざまな分野で大きな成功を収めた人々の例を取り上げながら、成功した人ほど人生後半の変化に苦しむことがある、と論じている。 著者は、若い頃に強みを発揮する「流動性知能」と、経験や知識を蓄積することで後年に強くなる「結晶性知能」を対比させる。そして、年齢を重ねれば単純にすべての能力が落ちるわけではなく、衰えていく能力がある一方で、別の能力が伸びていく、と説く。 だから、若い頃と同じ土俵で競争し続けるのではなく、自分の強みの変化に合わせて、仕事や人生の戦略を変えていくべきだと。 50歳代半ばを迎えた自分にとって、このあたりは素直に頷けるところ。 実際、若い頃と比べれば、記憶力も集中力も持久力も瞬発力も落ちている。思考力についても、あまり自覚していないだけで、何らかの変化はあるのだろう。 考えてみれば、これは自分だけに起きていることではない。人間なら誰にでも起こる自然な変化。「能力が衰えた」ことを「自分の価値が下がった」ことと結びつける必要はない。 そのことを改めて認識させてもらっただけでも有益であった。 成功への執着の危うさも論じられる。 人に評価されたい、という気持ちは何歳になってもなかなか捨てられない。「評価されたい」というより「侮られたくない」という感覚のほうが近いかも。 が、それでも最近は、仮に侮られたとしても、「だから何なのよ」と思えるようになってきた。 大きな仕事をしたい、社会的な地位を上げたい、という想いも、無くなったわけではないが、薄れてきたことは感じる。 結局は「気の持ちよう」なのだろう。 といったように、気づきや共感を得ることができたところがあった一方、本書が前提にしているのが、著者をはじめ社会的に大きな成功を収めた人たちであるところは、本書の敷居を高くしているようにも感じる。 本書の問題設定には、「これまで大きな成功を収めてきた人が、能力の衰えによって自分の存在価値を失ってしまう」という側面がある。 自分のように、そもそもそこまで大した成功を収めてきたわけではない者にとっては、人生後半になったからといって、アイデンティティが大きく揺らぐほどの「適応障害」が生じるわけではなく、「まあ、年を取れば衰えるよね」という程度の話でもある。 そのあたりのギャップはあるかもしれない。 著者が、人生後半では「誰と深くつながっているか」が重要だと説いている点も、あんまり腹落ちしない。 個人的には、「深いつながり」よりも「緩いつながり」のほうが大切なのではないかと常々思っている。 もちろん、家族のような深いつながりが自分を支えてくれるのは確かだが、昔の知人や仕事仲間、趣味の仲間など、適度な距離のある人間関係は、自分の世界を広げてくれる。 人生後半だからこそ、深い人間関係だけに閉じこもることなく、いろいろな人とつながっていることも大切なのではないかと。 なお、本書では人生後半を考えるうえで「信仰」の重要性も説かれる。このあたりは著者とのバックグラウンドの違いから、ちょっと馴染みにくかった。 改めて、本書を読んで強く考えさせられたのは、「何を得るか」から「何を残すか」への思考のシフト。 若い頃は、知識、経験、お金、地位、評価など、多くのものを「得る」ことが人生の中心になる。 ある程度年齢を重ねると、得たものをどう活かすのかという問いにフォーカスが移っていく。 周囲の人や社会に、何らかのポジティブな影響を与えたい。自分が得てきた知識や経験を継承し、残したい。 他人から評価されることには、執着しなくてもいい。 が、自分が周囲や社会に与える影響については、むしろこだわっていたい。 本書のどこに共感し、どこに違和感を持つのかを考えることで、自分は人生後半をどう生きたいのかがより鮮明になったとは言えるかもしれない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
わたしの仕事は一生続けられるタイプのものではなく、それが根源的な恐怖になっていたので、なにか良い考え方を得られないかと手に取った本。 わたしは成功者ではないけれども、少なくとも、懸命に努力を重ねて今の職を得たし、なんとかこの仕事で食べ続けたいと思っているのは確か。もともと別の職種から異業種転職しており、ここからさらに異業種転職するなんて、もう考えられない、という発想が私を追い詰めていた。だからこの本を読んでみて、そこはもう少し柔軟に考えてもいいんだなと、肩の荷が降りるような思いだった。らせん型のキャリアというのも納得だ。 結晶型の知能を活かして何ができるんだろう、というのはもっと考えなければならない。 自分の能力のピークは必ずやってくる。今の仕事が大好きだから、苦しいだろうけれど、その時が来た時、どうすれば幸せに生きることができるのか、今から考えておきたい。
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2023年刊行。 社会学者、特に「幸福学」を専門とする著者による、どうすれば「人生後半」を幸福に満ちたものにできるかを解説した本。 本書における「人生後半」は40代半ば〜50代以降と定義される。 この頃、20代や30代の頃に保持していた柔軟な思考力、創造性、推論力が低下するため...
2023年刊行。 社会学者、特に「幸福学」を専門とする著者による、どうすれば「人生後半」を幸福に満ちたものにできるかを解説した本。 本書における「人生後半」は40代半ば〜50代以降と定義される。 この頃、20代や30代の頃に保持していた柔軟な思考力、創造性、推論力が低下するため、これらの能力に頼った人性設計を続けるのではなく、異なる能力と価値観に沿った戦略を考えるべきだ、というのが大筋の主張である。 著者が想定する読者層は、「striver(ストライバー)」と呼ばれる、「不断の努力によってキャリア的に成功した人々」である。 これらの人たちは、優れた潜在能力に加えてハードワークを積み重ねることで、自分が望んだキャリアを手にすることができた人たちである。 社会的な地位と高収入を手にした成功者と言い換えても良い。 「striver」たちは、その成功体験故に、能力が下降する自分を受け入れることが特に難しい。 また、若い頃のハードワークがパートナーや友人との人間関係に支障をもたらしているため、老齢期に孤独に陥りやすく、故に不幸になりやすい傾向にある。 著者はこの事実を説明し、警鐘を鳴らす。 そして、若い頃のスキルとは別のスキルを獲得し、意図的・計画的に「第二の曲線」に飛び移らなければならないと説く。 これが本書の大筋の内容である。 内容としては、「なぜ多くの人が「第一の曲線」に固執してしまうのか?」「どうすれば「第二の曲線」に移行できるのか?」とその具体的なステップなどが書かれる。 最新の研究結果から、西洋・東洋の哲学までを駆使して論じられているため、納得感は一定ある。 クオリティが高い本であると感じた。 特に、「striver」たちの多くは、「仕事依存症」「成功依存症」に罹っているという提言は刺さった。 「幸福になるよりも特別な存在になりたい」という根源欲求を抱えていて、薬物やアルコール依存症の患者と同じように、身を粉にして働くことで得られるお金、権力、威信、称賛、承認に依存しているというわけである。 この主張は一理ある。 一方、本書の内容が唯一解ではないとも思う。 個人的には、「家族を大事にする穏やかな暮らし」よりも、仕事で圧倒的に成り上がって社会的・個人的自己実現を果たす方がプライオリティが高い。 結局、多くの選択がトレードオフである以上、「自分が欲しいものは何か?」を常に見極め、行動していく必要があるということだろう。 その文脈で、本書は有用だと思う。 「人生後半」にはまだ幾らか猶予があるこのタイミングで出会えて良かった本だった。
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