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メタボラ 新装版 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/03/08 |
JAN | 9784167920111 |
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メタボラ 新装版
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商品レビュー
4.4
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
真っ暗闇の森の中を逃げる〈僕〉。 逃げている理由はおろか自分の名前すら分からないままひたすら山を下り、疲れ切って動けなくなった時に出会ったのが昭光だった。 昭光によってギンジという名前を与えられた〈僕〉はゼロからギンジを生きることになる‥。 予備知識なく読み始めたので、初めはギンジが過去に何か大きな犯罪を犯したのだと思ったが、その方がむしろ良かったと思うほど、読んでいて疲弊する生い立ちだった。ただ不幸だというだけではない、もどかしさとやるせなさ。苛立ちや諦め。 一方、刹那的な生き方を自ら求めている昭光の末路も衝撃的だ。 若者も中年も、登場人物のすべてが溜め息が出てしまうような生き方で、でもこれが100%が非現実なわけではないんだよな、と思うと、痛いところにスポットライトを当てられたような気持ちになった。
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大好きな桐野夏生さん。 やっぱり面白い。 貧困、孤独、格差 重い‥重すぎる‥なのになんでこんなに 惹きつけられるんだろう。 記憶を失った主人公のギンジと 故郷の宮古島を捨てた昭光が 安住の地を求めて放浪する。 二人の関係は友情?とは言えないものだけど 孤独で極限の状態にいる二...
大好きな桐野夏生さん。 やっぱり面白い。 貧困、孤独、格差 重い‥重すぎる‥なのになんでこんなに 惹きつけられるんだろう。 記憶を失った主人公のギンジと 故郷の宮古島を捨てた昭光が 安住の地を求めて放浪する。 二人の関係は友情?とは言えないものだけど 孤独で極限の状態にいる二人にしかわからない 心の繋がりがあるのだろうな。 主人公の家族が崩壊していくシーンは 辛かった。 例え家族であろうと、人との繋がりは 努力して維持していくものなんだと感じた。 ラストは切なかった。 逃げても逃げても明るい未来なんてないのかもしれない。 解説にある 安っぽい同情など愛ではない、自己責任 誰かの不幸を他の誰かが代わってあげることは できない 厳しいけどこの言葉が刺さる。 自分が若い頃に読んだら どう感じたのかな。
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面白すぎて700ページ弱イッキに読んだ。 沖縄貧困について。記憶を取り戻していくシーンは秀逸。ネット集団自殺や工場労働などはあまり知らなかったため勉強になった。考えただけでぞっとする。 登場人物皆が受動的すぎたり情報欠如故に努力する方向がズレてたり、、、。最後の解説の自己責任とい...
面白すぎて700ページ弱イッキに読んだ。 沖縄貧困について。記憶を取り戻していくシーンは秀逸。ネット集団自殺や工場労働などはあまり知らなかったため勉強になった。考えただけでぞっとする。 登場人物皆が受動的すぎたり情報欠如故に努力する方向がズレてたり、、、。最後の解説の自己責任という言葉が刺さった。
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