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本売る日々
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/03/06 |
| JAN | 9784163916682 |
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商品レビュー
4
60件のお客様レビュー
積み木を丁寧に積み上げる様な文体。江戸時代と本に対する著者の愛を感じる三つの短編。絵の本、和歌の本、医術の本。中でも第三話「初めての開板」が好きです。
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ひとりで本を売り歩き、いつかは開版──新しく板木を起こして本を出すこと──を夢見る「私」と、彼が出会うお客たちの、本にまつわる出来事が描かれています。今と違って、本はとても貴重で高価なもので、限られた人たちの孤独な趣味だったようで、村々の名主は本屋が行商にやってくるのを首を長くし...
ひとりで本を売り歩き、いつかは開版──新しく板木を起こして本を出すこと──を夢見る「私」と、彼が出会うお客たちの、本にまつわる出来事が描かれています。今と違って、本はとても貴重で高価なもので、限られた人たちの孤独な趣味だったようで、村々の名主は本屋が行商にやってくるのを首を長くして待っている。それほど、読書の喜びを共有できる仲間は少なかったのですね。 江戸時代の本屋といえば蔦屋重三郎が浮かびますが、「私」は蔦重を手本にしていません。蔦重が扱う読本や浮世絵は、今でいう週刊誌やタレント本(私見です)で、「私」が扱う物之本は物事の本質への叙述が収まった本であり、今でいう学術書(これも私見)。そもそも必要な人が異なっているのです。歴史大河ドラマ『べらぼう』も面白かったですが、この小説は山田洋次監督に映画にしてほしいです。 表紙の絵もしみじみと胸に沁みます。米を育てるのも大変だけど、本を売り歩くのも大変だったのでしょう。
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青山さんの作品を読むのは久しぶり。 昨年の大河ドラマで取り上げられた、本屋が主人公の連作集。 だが主人公・松月堂平助が目指すのは『蔦屋重三郎でも須原屋茂兵衛でも』なく、『物之本』の『開板』。 そのために本を売りに様々な村へ出向く松月堂が出会う、様々な人々と出来事を描く。 この頃...
青山さんの作品を読むのは久しぶり。 昨年の大河ドラマで取り上げられた、本屋が主人公の連作集。 だが主人公・松月堂平助が目指すのは『蔦屋重三郎でも須原屋茂兵衛でも』なく、『物之本』の『開板』。 そのために本を売りに様々な村へ出向く松月堂が出会う、様々な人々と出来事を描く。 この頃の本の売買や出版、本の在り方についての一端が知れた。 主人公が扱う『物之本』は特に貴重品だし取り寄せにも時間が掛かる。それを揃えるコレクターもいるが、単なる趣味ではなく文化として知識として、経済的価値だけではない財産として捉えられているのが興味深い。 3話が収録されているが、それぞれドラマだったりホラーテイストだったり、ミステリー仕立てだったりと印象が違っていて飽きさせなかった。 ただ個人的には行間があり過ぎて、ややアッサリしていた印象。もう少し深掘りして欲しかったところもある。 最後の話が一番良かった。
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