![動的平衡 新版(3) チャンスは準備された心にのみ降り立つ 小学館新書](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001994/0019947654LL.jpg)
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動的平衡 新版(3) チャンスは準備された心にのみ降り立つ 小学館新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/02/01 |
JAN | 9784098254446 |
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動的平衡 新版(3)
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動的平衡 新版(3)
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
動的平衡シリーズ3冊目読了。 自分自身の細胞が異常化してできたがん細胞には免疫機能が働かない。ならばがん細胞に正気を取り戻させようという画期的な治療法が開発されつつあるという。 チャンスは準備された心にのみ降り立つ。アンテナを張り、様々なことに感性興味を開き、一心に自分のライフワ...
動的平衡シリーズ3冊目読了。 自分自身の細胞が異常化してできたがん細胞には免疫機能が働かない。ならばがん細胞に正気を取り戻させようという画期的な治療法が開発されつつあるという。 チャンスは準備された心にのみ降り立つ。アンテナを張り、様々なことに感性興味を開き、一心に自分のライフワークに専念してその時に備える。 生命体は過剰さをまず用意し、環境にそれを彫琢させる。免疫システムもまた設計的ではなく発生的である。そしてDNAのコピーミスにより生じた突然変異こそが生命を進化させる。 その他、研究者の生態、STAP細胞騒動やコロナウイルスパンデミック等々の考察。 考え方や感じ方、思考方法にも大いに参考になり、今作も興味深い考察が盛りだくさん。 ただ一点、動的平衡という概念は福岡生命論のキーワードであるのだが、多田富雄氏が1996年の名著「生命の意味論」で言及しているので、自身がこの概念を創出したかのように言っているのは少々モヤモヤが残る…と思ってたら最後に多田氏の名前だけ出てきた!
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前作や前々作と同様に、組織論や芸術論など一見すると本書の主題から外れたように見えるものがいくつか扱われているが、STAP細胞の章などいくつかのものを除き、章のテーマを掘り下げていくうちにいつの間にか「動的平衡」に行きついてしまうというフォーマットが相変わらず面白かった。基本的にこ...
前作や前々作と同様に、組織論や芸術論など一見すると本書の主題から外れたように見えるものがいくつか扱われているが、STAP細胞の章などいくつかのものを除き、章のテーマを掘り下げていくうちにいつの間にか「動的平衡」に行きついてしまうというフォーマットが相変わらず面白かった。基本的にこのシリーズは生物学全般をテーマとして扱い、そのベースとなっている考え方が「動的平衡」である、ということなのだろう。 描き下ろしで追加されたコロナの章は、これまで述べられてきた「動的平衡」たるものの集大成的内容だと思う。コロナ禍以降、いまだにウイルスと人間との関係について様々な見解が飛び交っているが、やはりここに書かれていたものが一番納得できる。そこにはちっぽけな人間中心のヒューマニズムではない、地球生命系という大きなスコープで照らした動的平衡のリアリズムがあるのだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「タンパク質を食物として摂取しなければならないのは、自分自身の身体を日々、作り直すため。消化管の細胞はたった二、三日で作り替えられている。一年も経つと、昨年、私を形作っていた物質はほとんど入れ替えられ、現在の私は物質的には別人となってる。」とは驚きだ。 決まり文句である「お変わりありませんか?」の返事は福岡先生曰く「変わりまくり」なのだ。 生命は絶え間のない分子と原子の流れの中に、危ういバランスとしてある=動的平衡 私の生活、私の心理状態もある意味、自分自身を保つために何かを取り入れ、壊し、心の酸化や変性があり、老廃物をなんとか排除し保っている、動的平衡とも言えるのではないか。 点だけを語るのではなく点と点を結び語ることができるようになりたい。 そして点と点が全く無関係なものであっても、それがいつか次のチャンスを産み出すことになるかもしれない。
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