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地球の果ての温室で
定価 ¥2,200
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/01/24 |
JAN | 9784152102010 |
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地球の果ての温室で
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
めちゃくちゃ面白い小説だった……!!! 翻訳小説は独特の文体があると思うのだけど、韓国語は文法が似ているからかこの作品ではその感じもおぼえず、本当に読みやすい文体でするする読めた。 するする読み進めたのはもちろん内容がめちゃくちゃよかったのもあって、SFって謎が解けたり時空を超えて何かが繋がったときに自分の脳内で小爆発が起きて面白さが加速する瞬間が好きなんだけど、そういう瞬間を1回だけでなく味わえた作品だった。 植物がキーとなるディストピアの舞台も魅力的だったけど、個人的に魅力的だったのはキャラクターの描き方で、アヨンの周りの人間関係もよかったし、後半核心に迫って描かれたジスとレイチェルが本当に……切なくて切なくて……胸がずっとギュッと掴まれてた……。 時系列や視点が入れ替わりながら進むのであとからじわじわあの人は……あの二人は……と想わされることも多かった気がする。 大人と子供の描き方も魅力的でよかった、ナオミ視点は児童書を読んでるみたいなワクワク感があったなあ。 ナオミとジス、アヨンとヒス(ジス)の交流の場面好きでした。 あとアマラとナオミがいっとき緩い連帯を持っていた女性たちもよかった。 絶望だらけで、人間がいかに脆いかを描きながらも希望の欠片を積み重ねて前向きな終わり方をしているのが素晴らしかった。勇気とか努力とか忍耐をもって希望の欠片を積み重ねているのが素晴らしかった……。 でもやっぱり一番はジスとレイチェルのことがしばらく心に残りそうだ〜。。。
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SF特有のマッチョな感じがなく、その時代、その環境にサラリと飛び込めるような文章や登場人物の設定が好き。SFらしくなく、しかしSFじゃないと書き得ない物語。描かれているものは普遍の苦さや焦がれる想い。
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この地球は植物のもの……人間その他の動物は植物に依存して生きている。 SFしかもディストピア小説で、人類自らの過ちから地球上の生物滅亡の危機という設定にも関わらず、健気でひたむきな主人公たちのようすが、素直に心に響く。 過去と現在を交互に描いているが、混乱もなくすんなり頭に入...
この地球は植物のもの……人間その他の動物は植物に依存して生きている。 SFしかもディストピア小説で、人類自らの過ちから地球上の生物滅亡の危機という設定にも関わらず、健気でひたむきな主人公たちのようすが、素直に心に響く。 過去と現在を交互に描いているが、混乱もなくすんなり頭に入っていき、没頭してしまった。 ただ…… ほぼ、女性しか登場しない。なぜ?意図的? もう一つ、 舞台はほぼ、韓国、マレーシア、エチオピア。 これもなにか……。
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