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罪の壁 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2022/12/23 |
| JAN | 9784102402511 |

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罪の壁
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商品レビュー
3
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
兄殺害の謎を追う主人公、事件担当警部から、容疑者をしっているし頼りになる人だとして紹介されたコクソン。主人公の捜査は地中海に辿り着き、真相はコクソンが犯人。警部に紹介された時点でコクソンは一風変わった助っ人という立ち位置(少なくとも私はそうとりました)になっているので真相に至った時、なんじゃコレって感じでしたね。同じ作者の「マーニー」(ヒッチコックの映画で有名)は凄く興味深い心理小説だったがこの作品は残念。
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モノクロのサスペンス映画を吹き替えで見ているような感じか。少しばかり無謀なところのある青年が、納得できない兄の自死を巡って、正体不明で、行方も知れない兄の「恋人」や「友人」を追う。とうとう突き止めた友人の正体は意外な人物で、というお話。古いお話なので、今のこの手のお話を読み慣れた...
モノクロのサスペンス映画を吹き替えで見ているような感じか。少しばかり無謀なところのある青年が、納得できない兄の自死を巡って、正体不明で、行方も知れない兄の「恋人」や「友人」を追う。とうとう突き止めた友人の正体は意外な人物で、というお話。古いお話なので、今のこの手のお話を読み慣れた目には悠長というか、ともすれば弛緩しているようにも見えなくはない。けれども、そのゆるさを、今は物語から失われた、ある種の優美さと取ることもできる。これはこれで悪くないといったところ。
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「罪の壁」とはなにか? 文中のパーティーでは、 大戦後の「落ち着かない世代」により「無秩序への先祖返り」が始まって「古い禁忌の障壁は崩れた」と、登場人物の一人に言わせている。 また、ミステリーのもととなった事件の現場がオランダの娼婦街で「モラルの壁」とも呼ばれていた(訳者あとが...
「罪の壁」とはなにか? 文中のパーティーでは、 大戦後の「落ち着かない世代」により「無秩序への先祖返り」が始まって「古い禁忌の障壁は崩れた」と、登場人物の一人に言わせている。 また、ミステリーのもととなった事件の現場がオランダの娼婦街で「モラルの壁」とも呼ばれていた(訳者あとがきより)。 『罪の壁』は新潮文庫の海外名作発掘企画の一つで第一回英国推理作家協会(CWA)受賞作。 物語は、兄の死因を疑った主人公フィリップが謎を解明すべく、イギリス、オランダ、イタリア、大戦時、異なる立場に置かれた三つの国を巡るミステリー。 その中で最も重要なイタリアでの出来事。 カブリ島では、洋館でのディナーパーティーが開かれ、そこから向かう青の洞窟やアマルフィの街並みではロマンスやアクションが繰り広げられるなど、サービス満点で飽きない。 ミステリーとしての良さももちろんのこと。 さて、「罪の壁」とは……。
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