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戦国十二刻 女人阿修羅
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/12/21 |
JAN | 9784334915063 |
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
〈戦国十二刻〉シリーズ。 今回はサブタイトルにあるように、女性にスポットを当てた物語7編。 長久手の闘い×阿茶 関ケ原の闘い前哨戦×細川ガラシャ 高遠城落城×花 吉川元春×賛姫 耳川の闘い×ジュリア 伊達家最上家の和睦×義姫 信孝信雄和睦×千代 歴史的に有名な出来事もあれば恥...
〈戦国十二刻〉シリーズ。 今回はサブタイトルにあるように、女性にスポットを当てた物語7編。 長久手の闘い×阿茶 関ケ原の闘い前哨戦×細川ガラシャ 高遠城落城×花 吉川元春×賛姫 耳川の闘い×ジュリア 伊達家最上家の和睦×義姫 信孝信雄和睦×千代 歴史的に有名な出来事もあれば恥ずかしながら知らない出来事もあり、有名な女性もいれば知らない女性もいた。 だがどの物語も副題のとおり壮絶だった。 特に賛姫とジュリアの話は戦慄という印象。 また阿茶の話は相当の覚悟を感じたし、細川ガラシャと義姫には彼女たち特有の愛情表現にゾクゾクした。 切なかったのは花と千代の物語。真逆の話ではあるが、命に代えても守る愛情というのが感傷的ではあるが、他の物語のなかでは真っ直ぐな愛情に感じられて良かった。 歴史物は結末が分かっていて、途中経過も文献や研究により分かっていることがある中で、分からない部分をどうその結末に向けて肉付けしていくのかが作家さんの腕の見せ所。 木下さんの〈戦国十二刻〉シリーズはまさにその肉付け部分が興味深く面白い。 このシリーズは続けて欲しい。
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ご無沙汰しております、木下昌輝さん。今作は戦国の世に生きた7人の女性に焦点をあてたフィクション作品。装丁が山本タカトさんなんで迷わず手に取った。やっぱりこの絵には魅かれるものがある。 知らない女人も何人かいたが、その物語を読んでいくと分かる。どの物語もとにかく壮絶で驚かされる。...
ご無沙汰しております、木下昌輝さん。今作は戦国の世に生きた7人の女性に焦点をあてたフィクション作品。装丁が山本タカトさんなんで迷わず手に取った。やっぱりこの絵には魅かれるものがある。 知らない女人も何人かいたが、その物語を読んでいくと分かる。どの物語もとにかく壮絶で驚かされる。武将に焦点をあてがちなこの時代、そこで生きる女人の覚悟と強さと狂気に敬服する。どれも読み応えのあった中、1番印象に残っているのが「醜愛」。賛姫ではなく吉川元春の方に。結婚に美醜は関係なく、ただ強い子を産める女人が優秀だと。今のだと間違いなく炎上案件。同じく「戦腹」の家康の行いにも言える。サブタイトルの女人阿修羅に納得。
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短編で刊行するのは本当に勿体無い粒選りの短編集。特に阿茶と賛姫、義姫、千代の4話は長編とまではいかなくても、倍以上の文量で読みたくなる。事が成る一日前からを濃密に描くという手法も興がある。面白かった。
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