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過ぎる十七の春 角川文庫
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過ぎる十七の春 角川文庫

小野不由美(著者)

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過ぎる十七の春 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2023/01/24
JAN 9784041127513

過ぎる十七の春

¥330

商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

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2024/09/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

美紀子さんがした事どれかひとつでも欠けてたら隆君も直樹君も助からなかったかもしれないと思うけど素直に喜べない。 子どもを入れ替えたのは大胆だけど両親気付かないもんですかね。けど目の虹彩が違う事に隆君と直樹君が気付いたってことは、気付いてたけど呪いが避けられるかもしれないと期待して気付かないふりをしていたのか。 でも親が違う事に反感を抱く余地が無いぐらいには大切にされてるなっていうのが分かる。 だから余計に美紀子さんがいないのが悲しい。 吉さんとその母親は何の為に引き離されたか分からなくなりますね。

Posted by ブクログ

2024/08/30

小野不由美の初期のホラー小説。 ホラーであり、少年の成長物語であり、切ない家族の物語という感じ。 従兄弟の直樹と隆は17歳の誕生日を迎える直前だった。毎夜、庭を訪れる異端のものの気配に苛立つ隆。隆の態度の変化に恐れていた兆しをみつけて絶望する美紀子。運命の悲劇の幕が開く。

Posted by ブクログ

2024/08/12

一番前列の竹のあたりで微かな音がガサ、として、そこに白い染みが現れた。 (72p) ‥‥この世のものではないものが来る。それが次第とひとのかたちを為してくる。こういう描写は流石、小野不由美。 1990年パンプキン文庫より初出。 2016年、発行所を変え大幅に加筆修正して刊行。 ...

一番前列の竹のあたりで微かな音がガサ、として、そこに白い染みが現れた。 (72p) ‥‥この世のものではないものが来る。それが次第とひとのかたちを為してくる。こういう描写は流石、小野不由美。 1990年パンプキン文庫より初出。 2016年、発行所を変え大幅に加筆修正して刊行。 2023年、更に発行所を変えて加筆修正して角川文庫より発行。 どの様に修正されたかは確認のしようがないが、 これは「正当、理不尽な呪いモン」である。 前半はテンポ良いティーンの明るい会話で構成されているだけに、後半の呪われた17歳たちの言葉や行動が、ゾワゾワして、もうこれ以上彼らを向こうに連れて行かないで、と思う。 「魔性の子」(91)の一年前の発表だった。だからか、異端のものの力も、恐ろしいけど、それほどじゃない。でも、主人公格の直樹が、本人でも充分にわかっているのに、段々と妖(あやかし)に取り込まれてゆく一人称視点での描写は、こういう呪詛、読んだことなかったので中々ぞくりとした。解説子が「ジャパニーズホラーの逸品」というのも宜なるかな。

Posted by ブクログ

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