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母という呪縛 娘という牢獄
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母という呪縛 娘という牢獄

齊藤彩(著者)

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母という呪縛 娘という牢獄

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/12/16
JAN 9784065306796

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商品レビュー

4.1

607件のお客様レビュー

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2024/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中高一貫校に入るための小学生の受験勉強さえ、辛いだろうなと想像するのだが、この主人公は、小さい頃から母親からの強烈な受験のプレッシャーをずっと受けていた。この話が実話であることが信じられないが、とても丁寧に、その状況や人物の心情が描かれている。 恐ろしいまでの母親のこだわりは、「自分か母親が死なない限り、終わらない。」と、主人公を追い詰めてしまう。ここまでではないものの、母親なら誰しも、子どもの将来を心配するあまりに、現実が見えなくなってしまった経験があるのではないか。他人事ではない。病的と言ってしまえばそれまでだが、この狂気の母親から主人公を守ってくれる人が誰もいなかったのが、悲しい現実だ。こんな悲劇は二度と起きてほしくない。 グロテスクな所もあるので、卒倒しないように、要注意。

Posted by ブクログ

2024/11/10

筆者である記者の方の初出版ということだが、全体的にとても読みやすい構成。あかりさんの文章力もあいまって、すいすい読み進められる。そんな構成の巧みさと内容の過激さから一連の出来事が実際に起きたとは到底信じられず、まるで小説のように読めてしまう恐ろしさもあった。

Posted by ブクログ

2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実話ということが常に頭の片隅にあったので、 読んでいて辛くなることが多々あった。 読み終わって一番最初に思ったことは、 『この子はお母さんのことが好きだったんだなぁ』だ。 あれだけ酷い仕打ちを受けても、 看護学部に受かり普通の親子のようなやりとりが出来たことに喜び、 それが偽りだったことに深く傷ついていた。 早い段階で、母親を手にかけてしまったことについて 後悔の念が生まれている。 『ここまで酷いことをされたんだから、 あの人は殺されて当然だったんだよ』と思っていないことが 彼女の手記からは伝わってきていた。 対して、このお母さんは何がしたかったんだろうなぁ… 親が子供に勉強を強いたりいい学校に行けというのは 子が将来困らないようにという親の愛だと思っていたが、 この母親はどうも自分に相応しい子の姿を追求しているというか 優秀な自分に付帯する優秀な子を欲していたように感じる。 成績が悪いことを責めて夜中まで勉強させる反面、 毎日何時間も身体をマッサージさせたり、 買い物に付き合わせて彼女の時間を奪うのは矛盾している。 数時間説教するならその時間勉強した方が よほど医学部に近づく道だということがわからないらしい。 他著だが「叱る依存」状態に陥っていたのではなかろうか。 あかり自身が道を切り開こうとしたことは 何度もあるのに、ことごとく潰しにかかっている。 我が子のやりたいことが見つかることは、 彼女にとって喜びではなく恐怖だったのかもしれない。 管理してあげている、という自分の役目が 奪われてしまうことが怖かったから、 自分の手元から離れるような進路を許さなかったのかも。 それが『助産師受験』にこだわった理由なのかもしれない、と私は思う。 突出しているから目立つものの、 大なり小なりこういった家庭はあるように思う。 自分はどうか?という自問自答を繰り返しながら読んだ。 この子にとって救いなのは、父と恩師の存在だろうな。 正直、多数の男性はこの状況から逃げてしまうと思う。 先生はともかく、父親として被害者と加害者が家族の中にいること、 それが世間に広く知られてしまっていることというのは かなり生きづらいのではないだろうか。 それでも寄り添い、見守り続けてくれるこの父がいたから 彼女は今、新たな夢を持つこともできたのではないだろうか。 罪を償い、今度こそ自分の人生を生きられることを 陰ながら応援しています。

Posted by ブクログ

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