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母という呪縛 娘という牢獄 の商品レビュー

4.1

713件のお客様レビュー

  1. 5つ

    217

  2. 4つ

    311

  3. 3つ

    115

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    1

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2025/03/11

第1章を読んだだけでお腹いっぱい。 何でこんな本読まなあかんのか、時間の無駄とも思ったけど何とか読了。 まぁ後半はそれなりに面白くはあったけど、どっちもどっち感が拭えず、読まなくて良かった思いは変わらない。 全然関係ないけどこれの前に読んだ成瀬、この本、読んでる最中に起きた事件...

第1章を読んだだけでお腹いっぱい。 何でこんな本読まなあかんのか、時間の無駄とも思ったけど何とか読了。 まぁ後半はそれなりに面白くはあったけど、どっちもどっち感が拭えず、読まなくて良かった思いは変わらない。 全然関係ないけどこれの前に読んだ成瀬、この本、読んでる最中に起きた事件全て大津と出てきて大津に囲まれすぎてビックリした。

Posted byブクログ

2025/03/11

書店でタイトルと表紙に釘付けとなり、 その日は買わずどんな内容の本か調べてみると、 あまりにも衝撃的で、より詳細な背景や、母娘の間になにがあったのか知りたくなり、後日書店で購入を決意しました。 いつもならすらすらと読み進めれるけど、 読み切るまでに心の整理の時間を要し、 少し時...

書店でタイトルと表紙に釘付けとなり、 その日は買わずどんな内容の本か調べてみると、 あまりにも衝撃的で、より詳細な背景や、母娘の間になにがあったのか知りたくなり、後日書店で購入を決意しました。 いつもならすらすらと読み進めれるけど、 読み切るまでに心の整理の時間を要し、 少し時間をかけて読み切りました。 読み進めて数分で、これはちょっと。 いやかなり、しんどいぞ、と覚悟しました。 救いようのない気持ち、 どこの家庭でも誰でも、ひょっとしたら 起こりうる可能性があるからこそ、 ドキッとしながら1文字も逃さず読み切りました。 あかりさんが、出所してからも 困難なことがあるかと思うけれども、 歩みたかった道を、周りの良くしてくれている人たちと共に、歩めることを祈っています。

Posted byブクログ

2025/03/09
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精神的に追い詰められ、犯行に及ぶ選択しか出来なかった女性の苦悩を感じ辛くなった。厳しい環境で死を選ばず、これだけ耐えて生きてきたのだから、事件が起こる前にどうにか助けてあげられなかったのか、、、。 「嘘をつくことに慣れる」ことは、嘘をついてしまう環境に追いやられ、それが日常的に普通のこととなってしまうことだと思う。私の身近な人にも見られた状況で、そんな人はこの世の中たくさんいると思う。ほとんどの人は嘘をつきたくてついている訳じゃないはず。本人にそのつもりは無くても嘘を強要してくる人は一定数いる。そんな人間から自ら距離を置く行動が出来れば良いが、出来ないのであれば、周囲にいる人が距離を置けるように助けてあげるべき。 母親が毒親だったのは勿論だが、この事件の発端となった母子の関係性もこの「嘘」との付き合い方が拗れた結果だったのじゃないのかとも思った。 この女性が今は色んな人に支えられ犯した罪を償っていると聞いて良かった。新たな人生のスタートに向けて、私も応援したい気持ちというのが素直な感想です。

Posted byブクログ

2025/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母と娘のやりとりに胸が痛んだ。母の望みを子に押し付けるやりとりは、少なからずあらゆる家庭で起こっていることではないだろうか。行き過ぎた期待は子を苦しめている。自分自身も小さな頃は親の期待していることに答えたかったし、それが自分の好きなことでなくても、何故かそうなろうと努力した。子供は親にほめてもらいたいし、親は自分の子供に期待する。その歯車がどこかで狂えば、危険な方向へ向かうのだということをこの本が教えてくれる。 自分自身が親となった今、学校教育、学歴や身分、社会を見渡してみると、このような悲しい結果になってしまう小さな芽はたくさんあるのではないかとしみじみ思う。

Posted byブクログ

2025/03/09

色々な立場で読んでしまう。母と娘がこんな事になる前にどうにか出来なかったのだろうかと考えても出口が見つからない。狭い世界のもつれた関係、逃げ道がなくて苦しそうだった。

Posted byブクログ

2025/03/08

娘が母親を殺害してバラバラにした事件 ニュースで観てからこんなに月日がたっていたのか。 真相が気になり、嫌な気持ちになるのを覚悟で読みました。 案の定、終始ストレスが溜まりました。

Posted byブクログ

2025/03/06
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全体を通して、あかりの自閉症というのが少し引っかかった。妙子とのLINE、あかりの気持ち、自分の感情のはずなのにどこか客観的で、違和感があった。 これ以上怒られたくない、という感情で妙子が謝れと言うから謝罪した、謝罪させられた事は理解できるが、どこか妙子を煽る文章というか、空気が読めてない、言われたことをそのまま文章にするだけで妙子のどの発言にも同じ対応で、人が無意識にするような柔軟な対応ではないと感じた。 ただ、最後の裁判のシーンであかりが父、弁護士、まわりの人に感謝する部分は、はっきりとあかりの感情が感じられた。自閉症の子でも自分の感情を出せるのか、それとも母に対する対応は反骨心から来るものだったのか。 父はどれほど後悔したものだろうか。自分だけ逃げ、娘の苦しみに気づけず、母を殺した後の娘を見て。そう思うと胸が苦しくなる。と同時に、小心者で片付けてはいけないことだと思うし永遠に後悔するべきだと感じる。 私は父親の暴力、虐待の中で育ったから、何度か寝てる父を殺そうと思ったことがある。小学生のときは踏み切れず、高校の時には暴力は無くなっていたが、もし19歳になった今でも暴力をふられていたら警察に行くか、それでダメだったら確実に殺していたと思う。だからこそ、もし私が父を殺していたら、母は永遠に後悔で苦しめばいいと思う。それでは足りない程未成年の私を苦しめたのだから、と。今ですら幼少期暴力を振られている娘たちを見て助けなかった母にそう思う。父はもちろん、弱かった自分を正当化しようとする母を私は永遠に許さない、と。 そう思う中で、自分だけ逃げた父の家族愛に感謝できるあかりは素直な人だと思う。私は小さい頃から現実から逃げるように本を沢山読んでたから、なんとなく人の温かさを知っていたし、本のおかげか私はとても感情豊かで自分が温かい事を知っていた。ただ、本すら読んでいないから、人の温かさを知らなかったのか、自閉症なら自分の感情にも気づきにくく、人間関係も苦手で人の底にある温かさにもあまり気づけなかったのだろう。 最後はじめて人の温かさに触れたならそれが感謝に繋がるのも理解できる。と同時に人の温かさを知ったら、父も国語教師も、なぜ私がいちばん辛かった時に助けてくれなかったのか、と思う時が来る気がする。そうなって欲しくないなあと感じた。 祖母、叔母はどう思っていたのだろう。嘘を告白した時、娘を庇い、孫を責めたことから娘寄りな気もするし、殺した後の祖母、叔母の発言が無いのは孫に殺させまでした娘を育ててしまった罪悪感か、それとも娘を失った喪失感か。 孫が言った「自分か母どちらかが死ぬまで終わらなかった」という発言をどう捉えたのだろう。 私は今は思いたったら踏み切るタイプだから、9浪まで逃げられなかったというあかりの行動が少しもどかしい。成人にもなっているわけで色々できたと思う。虐待を受けてる人が視野が狭いことも理解できるし、視野が狭いことに自分では気づけないのも経験しているから分かるが、その感覚が無くなった今、なんとなくあかりの意志の弱さを感じる。 私も虐待されてた時は視野が狭く、たくさんズルをして、人からの人望もなかったからその時の自分を見ているみたいだった。 だからこそ全体を通してあかりの行動にもどかしさを覚え、殺人に踏み切るまで至った事にももう少し上手に出来たのでは?とも思ってしまうが、昔の自分を思うと出来ないよなあと思うしなんかもどかしい。

Posted byブクログ

2025/03/05
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評判になっていたので読んでみた本。説明を読んでから止めとけば良かったーと悔やんでしまった。今の自分の状況的に読むのがきつすぎた。母親の異常な愛情によって歪んでしまった娘に対して、何と言ったらいいのか分からなくなる。何故母親は助産師という職業に拘ったんだろう。理解できない。それだけ。

Posted byブクログ

2025/03/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

一気に読了。なんと無く予想はついていたが読み始めてからずっと嫌な気分が続く。子どもは親の所有物か?子どもは親の期待に応える事が親孝行か?等の問いが頭の中を反芻する。 この娘を凶事に走らせた原因となったのはやはり母親だと言わざるを得ないと思うが、ではこの母親は何によって生まれたのか? 母が感じている劣等感、他者への嫉妬、妬みは、他人と比較する事でしか自分や家族の幸せを認識できない事に端を発すると思う。他人はどうしているかや、他人は自分をどう見ているか、などの思いが母親の中に蓄積されていっており、それがあの母親を形成していったのでは無いかと思う。大切な人との何でもない日々こそが幸せであるという、いわゆる自己幸福感を感じる事が出来ない人は現代では増えていっているという。SNSの発達によりそれはより顕著になっているとも。自分はこの母親の様にはならないとは思っていても、どこかでほんの少しでもこの母親と同じ様な事を考えているかもしれないと思ってしまう人は少なく無いと思う。 普通は思いついたとしても実行しない様な凶事を引き起こしてしまった娘、そしてそれを実行させてしまった母親は現代社会が作り上げたモンスターと言っても過言では無いと思う。 ただ最後の最後、父親の"家族だから”の一言に私も救われた。家族である母親からの歪な愛情を受け凶事に及んでしまった娘が、同じく家族である父親からの愛情により罪を自白。 家族への愛情とは何か という事について考えるきっかけとなった。

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2025/03/04

鬼のような母親を囚人のように扱われる娘が殺害するまでの経緯とその後をノンフィクションで描いた作品。 10年間、他人ではなく唯一生活圏にいる母親から、困難で魅力的でない夢を押し付けられる生活。嘘をつき、犯罪だとしても誤魔化す術を身につけたのは、心も身体もなんとか生き続けるためだった...

鬼のような母親を囚人のように扱われる娘が殺害するまでの経緯とその後をノンフィクションで描いた作品。 10年間、他人ではなく唯一生活圏にいる母親から、困難で魅力的でない夢を押し付けられる生活。嘘をつき、犯罪だとしても誤魔化す術を身につけたのは、心も身体もなんとか生き続けるためだったのだと思う。うつ病で学校を休学している私は、自分が置かれてる環境がいかに幸福か知る一方で、一般社会より明らかに遅く先の見えない卒業に心をすり減らし続ける将来の自分と重ね、恐怖を感じた。

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