踏切の幽霊

高野和明(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2022/12/13
• JAN: 9784163916330

商品レビュー

2025/01/02

ホラーに見えて、しっかりミステリーの体を成している作品。
そういう意味で意外性があり面白いが、ミステリーとしてのオチを期待してしまうと、結末にがっかりする人はいるかも。

個人的には、幽霊を扱っているのに、恐怖よりも先が気になり、スピード感を持って読めた作品は珍しかったので、とても満足。

2024/12/24

展開や主人公の心の動きなど、いろいろな面で面白く読める内容。
ただ、ジェノサイドやグレイヴディっカーのように「どんなカラクリが？」とワクワクして購入しただけに、とてもガッカリしました。
（私にとっては）まさかのタイトル通りの内容でした。

2024/12/23

幽霊モノだけどホラーというよりはちゃんとミステリー。
ミステリーは「現実にあるものしか登場させてはいけない」的な決まりが暗黙の了解としてあるべきと個人的に思ってるから、「幽霊」といういるともいないともはっきり断言出来ない不確かな存在を登場させて、最期までそれを否定せず終わるのが少し意外に感じた。
でも怖いというよりは切なさや哀しさといった印象を抱くお話だったし、幼い頃にお母さんからたくさん幽霊話を聞いていた作者さんの背景を鑑みると、ミステリだからって何でもかんでも謎を解明して公にすればいいってもんじゃないなと、こういう終わり方もありだなと思った。
大切な存在を喪ってしまった経験があるときっとまた違う感想を抱くんだろうな…