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商品レビュー
2.9
42件のお客様レビュー
遠野遥さんのことはずっと気になっていた。 しかし、作品のあらすじだけ読んでは、私には刺激が強すぎるかも、と怖気づく、ということを繰り返し(大人)。 何故かInstagramだけは先にフォローしていて、おいしそうなパスタだな、お肉だな、などと眺めることしばしば。 やっぱり読んでみた...
遠野遥さんのことはずっと気になっていた。 しかし、作品のあらすじだけ読んでは、私には刺激が強すぎるかも、と怖気づく、ということを繰り返し(大人)。 何故かInstagramだけは先にフォローしていて、おいしそうなパスタだな、お肉だな、などと眺めることしばしば。 やっぱり読んでみたい!!の気持ちが勝り、最初に手に取ったのが本作。 タイトルから、物語の結末は既に示されている。 それがどのように描かれているのか、どきどきしながら読んだ。 1ページ目から、文章の読みやすさに驚く。 (芥川賞受賞作と聞くと、反射的に高尚なものとして身構えて、未だに気後れしてしまうからかもしれない) どこかロボットのような主人公の、人間としての営みが淡々と描かれていく。 ただ、合間あいまに、この人何言っちゃってるんだろう、とおかしみのあるところも多々あって、頭の中でついついツッコミを入れてしまう。 中盤になると、徐々に不気味さが増して、ホラーのようにすら感じられてくる。 ラストの思いもよらない「破局」には、茫然としてしまった。 けれど、序盤から感じていた違和感に、この結末はふさわしい気もする。 遠野さんの他の作品も気になっている。 ちょっぴり怯えながらも、また読んでしまうのだろうな。
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かなり好きだった。芥川賞の作品が好きな人向け 最後の方まで人間の皮を被ったクローンの思考を内側からのぞいているような気持ち悪さがあった 気になる表現は色々あるが、友人や恋人の話が無駄に冗長な辺りも同じ空間にいながらも違う次元から物事を捉えているようで気持ち悪さが素晴らしかった
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知人に勧められて読みました。全然好みではなかったけれど、主人公の認知の歪みがあまりにもリアルでよくできた作品だと思った。自分が正しいルールに従って生きる正しい人間であると思い込んでいる人がどれだけ多いのだろう。
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