1,800円以上の注文で送料無料

危機の時代と田辺哲学 田辺元没後60周年記念論集
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

危機の時代と田辺哲学 田辺元没後60周年記念論集

廖欽彬(編著), 河合一樹(編著)

追加する に追加する

危機の時代と田辺哲学 田辺元没後60周年記念論集

定価 ¥5,500

3,520 定価より1,980円(36%)おトク

獲得ポイント32P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法政大学出版局
発売年月日 2022/11/30
JAN 9784588151316

危機の時代と田辺哲学

¥3,520

商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/11/17

西田幾多郎の最大の批判者であった田辺元の没後60周年を記念しておこなわれたシンポジウムの研究をまとめた本です。 冒頭の座談会は、「田辺哲学の現代的意義―コロナ時代に向けて」というタイトルが付されており、コロナ禍というアクチュアルな問題をにらみつつ、田辺元の哲学の現代的な意義につ...

西田幾多郎の最大の批判者であった田辺元の没後60周年を記念しておこなわれたシンポジウムの研究をまとめた本です。 冒頭の座談会は、「田辺哲学の現代的意義―コロナ時代に向けて」というタイトルが付されており、コロナ禍というアクチュアルな問題をにらみつつ、田辺元の哲学の現代的な意義について論じることがテーマとなっています。とりわけ注目されるのは、上原麻有子によって田辺の思想が「弱者への配慮がない、強者の論理である」と指摘されていることです。田辺は、つねに自己否定を追い求め、みずからの思索そのものに向けて徹底的な反省を向けていくことによって、その思想を変えていったことで知られていますが、こうした強靭な思索の道を歩むことのできる田辺が、そうした力をもたない「弱者」への配慮を欠いていたのではないかという問題提起がなされています。 織田和明の論文「田辺元の倒し方―絶対転換としての絶対無の空虚さをめぐって」も、同様の問題についての考察ということができるのかもしれません。ここでは、みずからの立脚点も含めて、あらゆるものを否定のなかに投げ込む田辺の哲学が、かえって絶対に倒されることのないような設計になっていることを指摘し、テロリズムの論理へと通じる危険性があることが示されています。 そのほか、ギリシア哲学やディルタイ、フッサールなどの西洋の哲学者たちと、田辺哲学とのかかわりについて、それぞれの分野の専門家によって書かれた論文なども収録されています。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品