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騒がしい楽園 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2022/12/07 |
JAN | 9784022650818 |
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騒がしい楽園
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商品レビュー
3.3
28件のお客様レビュー
本書は『闘う君の唄を』の姉妹編、という位置付けになっています。 主人公の神尾舞子は、元同僚池波と共に東京都世田谷区にある若葉幼稚園に転任を命じられたのはつい先日のことだった。以前勤務していた神室幼稚園で不祥事が発生し、経営母体である宗教法人喜徳会が人心一新を理由に教職員の大異...
本書は『闘う君の唄を』の姉妹編、という位置付けになっています。 主人公の神尾舞子は、元同僚池波と共に東京都世田谷区にある若葉幼稚園に転任を命じられたのはつい先日のことだった。以前勤務していた神室幼稚園で不祥事が発生し、経営母体である宗教法人喜徳会が人心一新を理由に教職員の大異動を決定したのだ。 物語は、初日の朝から幕を開ける。 園長三笠野万次は、市街地に建つ幼稚園に特有のトラブルがあることを舞子に告げる。具体的には、騒音問題と待機児童だ。 (何だ普通じゃないか!なんて思うけれど) 先生と園児にとって幼稚園が楽しい場所であってほしいと願いますが、本書では、一筋縄では済まされない問題を掘り下げて小説にしているので、とんでもない方向に進むことになります。 中山七里さんの著書は、スッキリ解決しなくて、イヤミスかと思えるミステリー小説が多いです。 なるほどと思うけれど問題は深刻ですよ。 読書は楽しい!
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「大人だからって子供より勝っている部分なんて言葉と経験値と世渡りくらいじゃないのかな。 誰でも感情に走る時って、精神年齢は五歳に戻っているもの」 自分本位で何でもかんでも幼稚園のせいにする親、マスコミ、近隣住民の言動にはさもありなん、といった感じで読んでいてすごくしんどかった。ミステリー要素軽め、幼稚園を取り巻く諸問題にスポットを当てた作品だった。 そもそも一瞬たりとも目が離せない年齢層の子供を一人で何十人と見なければならない重責に加えて、モンスターペアレンツ、近隣住民との騒音トラブル…とてもじゃないけれど、子供が好き、だけでは続けられない仕事だと思う。以前、幼稚園の教育実習中に先生達にひどいいじめを受けたということがthreadsに書かれていて、同じような経験をした人も数人コメント欄にいて本当にびっくりしたのだけれど、それだけストレスの溜まる仕事なのか、と。保育士さんなども含めてもっと労働環境の向上があってほしい。
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舞子が園生の保護者や上司である園長から幼児殺害事件の責任を押しつけられ、尚且つ過熱報道の被害にあっていく行が姉妹作である『闘う君の唄を』の主人公:凜と重なった。 幼稚園教諭に過剰な負担を求めてボロボロになっていってしまう姿は現実を写していると思った。 園児殺害の犯人は最後まで分からない様になっていたが振り返ってみると犯人と分かったきっかけの出来事が唐突だったなと思った。 それでも個人的には幼稚園を舞台にしたこの2作は楽しめるものであった。
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