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最後のひと
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松井久子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2022/11/21
JAN 9784120055959

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商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2024/06/26

76歳が86歳に恋をする、という内容は、前代未聞。高い知性を持つ大人同士が恋に落ちていくプロセス、会話を通じてお互い好きになり、お互いの不安や孤独を埋めながら体の関係や魂の関係に発展することも、お互いを運命だと信じきっているところも、若い世代と変わらない。 が、遺産目当てという...

76歳が86歳に恋をする、という内容は、前代未聞。高い知性を持つ大人同士が恋に落ちていくプロセス、会話を通じてお互い好きになり、お互いの不安や孤独を埋めながら体の関係や魂の関係に発展することも、お互いを運命だと信じきっているところも、若い世代と変わらない。 が、遺産目当てという偏見、老人同士の性愛が気持ち悪いという偏見、相手の過去の重たさ(妻と60年連れ添い、不倫30年)、相手の老害的側面、介護、相手や自分の寿命という制限と戦いながらの恋愛。 自分の中に事実とは異なる偏見があることに気づいた点、高齢になっても恋ができるという可能性があると気づいた点で、この本には希望と価値がある。

Posted by ブクログ

2024/05/17

老老介護、とか老はなぜかとてもネガティヴになってしまう影響もある漢字。この作品はそんな老人の2人がとてもロマンチックで冷静に素敵な恋愛をするお話。恋をしている2人がお互いのために自分を変えていく流れをみているのがとても心地よかっあ。前作『疼くひと』からの流れを見ていて、ここまで考...

老老介護、とか老はなぜかとてもネガティヴになってしまう影響もある漢字。この作品はそんな老人の2人がとてもロマンチックで冷静に素敵な恋愛をするお話。恋をしている2人がお互いのために自分を変えていく流れをみているのがとても心地よかっあ。前作『疼くひと』からの流れを見ていて、ここまで考えて1作品となっているのかと考えた。 p.217 「お疲れさまでした」 その声に、はっとしたように振り返った理一郎が、子の肩に手を置いて言った。 「ありがとう、子。あなたは、大変なことをしてくれたね」「え?どういうこと?」 「こんなことは、あなたでなくては、できなかった」「あら、私がしたの?本を捨てたのは、先生よ」見上げる燿子を、理一郎が抱きしめる。 そして、耳元で囁いた。 「古本屋や回収業者の仕事を見守っているあいだは、どうしてあんなに感傷的な気分になったんだろう。恥ずかしくなるほどセンチメンタルな気分だったよ。それがいまは、抜けるような爽快感を味わっている」 「爽快感?」 「そうだ。こんな解放感が待っていてくれたなんて、思いもしなかった」「後悔は、してないのね?」 「もちろんだよ。僕は長いことあれらの本を、ときには自分の拠り所とし、ときには存在証明のようにして縋ってきたけど、それらの思いはすべて幻想に過ぎなかった。自己満足的な妄執だったと気がついたんだ。子のおかげだよ。ほんとにありがとう」

Posted by ブクログ

2024/03/18

お互いに信頼できると感じ合えるのは若い時よりも利害がないからだろうか?打算がないからだろうか? 気持ちが先で、そこから体に触れたくなる。嫉妬や不安も若い時と変わらず。尊敬がなかったら、好きと思える要素が出てこなかったらわざわざ老齢になってリスク取らないよね。入院、手術の承諾という...

お互いに信頼できると感じ合えるのは若い時よりも利害がないからだろうか?打算がないからだろうか? 気持ちが先で、そこから体に触れたくなる。嫉妬や不安も若い時と変わらず。尊敬がなかったら、好きと思える要素が出てこなかったらわざわざ老齢になってリスク取らないよね。入院、手術の承諾という点では夫婦じゃないと不可能だけど、どうなんだろ。

Posted by ブクログ

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