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コード・ブレーカー(下) 生命科学革命と人類の未来
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/11/08 |
JAN | 9784163916255 |
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商品レビュー
4.5
16件のお客様レビュー
上巻に比べて範囲が広いと感じた。クリスパーキャス9だけでなくクリスパーベビーを誕生させることとの倫理的問題、コロナウイルスを対処すべくmRNAワクチン、スパイクタンパク質、ゲノム編集、遺伝子工学、ジェームズワトソンの二重らせん、PCR,分子生物学等でコロナウイルスの治療に向けての...
上巻に比べて範囲が広いと感じた。クリスパーキャス9だけでなくクリスパーベビーを誕生させることとの倫理的問題、コロナウイルスを対処すべくmRNAワクチン、スパイクタンパク質、ゲノム編集、遺伝子工学、ジェームズワトソンの二重らせん、PCR,分子生物学等でコロナウイルスの治療に向けての取り組みがよく分かった。
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下巻が特に面白いのは、世界で初めてゲノム編集赤ちゃんを作り出した中国の賀建奎を巡って人間がその領域に手を伸ばす事の是非を巡る論争。同氏はゲノム編集により双子の赤ちゃんを誕生させたが、倫理的な観点から国際的な非難を受けた。また、バイオハッカーと呼ばれる元NASAの生化学者、ジョサイ...
下巻が特に面白いのは、世界で初めてゲノム編集赤ちゃんを作り出した中国の賀建奎を巡って人間がその領域に手を伸ばす事の是非を巡る論争。同氏はゲノム編集により双子の赤ちゃんを誕生させたが、倫理的な観点から国際的な非難を受けた。また、バイオハッカーと呼ばれる元NASAの生化学者、ジョサイア・ゼイナーも登場する。自分の遺伝子を変化させるために遺伝子編集ツール「CRISPR」を使用した最初の生体人間となった。 鎌状赤血球貧血症は赤血球に関わる疾患であり、赤血球を生産する幹細胞は、容易に患者から採取して、再び患者の体内に戻すことができる。この病気は、ヒトDNAの30億以上ある塩基対の1文字が変異しヘモグロビンタンパク質が変形することで発症する。ビル&メリンダゲイツ財団と国立衛生研究所と連携し、鎌状赤血球貧血症治療イニシアチブを立ち上げた。これは骨髄を取り出すことなく、患者の体内で鎌状赤血球の原因を編集する方法を見つけることを目標としており、一つの可能性としては骨髄内の造血幹細胞へと導くアドレスラベルをつけたゲノム編集分子を患者の血液に注入することが考えられる。最大の課題は、患者の免疫系を刺激しない配送メカニズムを見つけること。 論点は、釜状赤血球貧血症は遺伝性疾患であり、主にアフリカ系アメリカ人やアフリカ人患者である事だ。白人に多い嚢胞性線維症の研究にはその8倍もの資金が投入されているが、ゲノム編集は富裕層と貧困層の健康格差をさらに広げる恐れもある。ゲノム編集の是非は、選択的にスーパーマンを作り出すことだけではなく、それが選択できないものとの格差を齎す事にまで及ぶ。 先天的疾患があるなら、それを取り除く事には私は賛成だ。後々、その病気を自らの個性として本人が受け容れる人生があったとしても、それは受容の結果でしかなく、最初から疾患が無いのならば起こりえない過程だからだ。一方で、能力値を操作する行為は許されるべきか否か。男女の産み分けはOKか。能力値を弄らず産まれた現人類の肉体改造と共に、許される範囲について、考えさせられる内容だった。
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コロナウイルスのワクチンの仕組みと既存のものとの違いについて、かなり詳しく理解できた。本書のテーマは専門的で難しいかもしれないと思っていたが、RNAとその役割について分かりやすく説明してくれており、素人でも読みやすかった。 以下、本書よりメモ書き コロナウイルスの特徴として、そ...
コロナウイルスのワクチンの仕組みと既存のものとの違いについて、かなり詳しく理解できた。本書のテーマは専門的で難しいかもしれないと思っていたが、RNAとその役割について分かりやすく説明してくれており、素人でも読みやすかった。 以下、本書よりメモ書き コロナウイルスの特徴として、その形状が挙げられる。コロナウイルスの殻の外側にあるタンパク質はスパイクのような形をしていて、スパイクタンパク質と呼ばれる。電子顕微鏡で見ると王冠のように見えることからコロナと名付けられたことは周知の事実。 下記のシノバック、ジョンソン&ジョンソン、アストラゼネカは伝統的な手法で作られたワクチンで、ビオンテック、ファイザー、モデルナは人類の新たな試みとなる遺伝子ワクチンである。 - シノバック 殺したウィルスを使用し、生きたウィルスとの戦い方を免疫システムに教える。 - ジョンソン&ジョンソン ヒトアデノウイルスをベクター(遺伝子の運び屋)にして、スパイクタンパク質の一部を作る遺伝子を運ばせる。それを受けたヒト細胞はスパイクタンパク質を多く生成し、免疫システムを刺激して抗体を作る。 - アストラゼネカ 上記のジョンソン&ジョンソンと同じだが、ヒトアデノウイルスの代わりにアデノウイルス(チンパンジーの風邪を引き起こす)をベクターとする。 - ビオンテック、ファイザー RNAワクチンを製造。スパイクタンパク質の作り方をmRNAに運ばせる。mRNAが細胞の核内にあるDNAの遺伝子情報を転写し、それを核の外のタンパク質を生成する領域(細胞質)に運び、タンパク質生成を指示する。 - モデルナ ワクチンの製造で難しい点は細胞への配送メカニズムの構築である。モデルナは10年前から脂質ナノ粒子と呼ばれる小さな油性カプセルの開発に取り組んできた。これがビオンテック/ファイザーに勝る利点となった。脂質ナノ粒子でmRNAを運べる。安定性が高く、極低温で保存する必要がない。
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