コード・ブレーカー(下) の商品レビュー
2020年ノーベル化学賞はクリスパーキャス9の発見に対して与えられたが、その受賞者の一人ジェニファー・ダウドナに焦点を当てたノンフィクション。ワトソンの有名な「二重らせん」を楽しめた人なら、絶対に楽しめる。(この本はダウドナが二重らせんを読むあたりから始まっている)。 それにして...
2020年ノーベル化学賞はクリスパーキャス9の発見に対して与えられたが、その受賞者の一人ジェニファー・ダウドナに焦点を当てたノンフィクション。ワトソンの有名な「二重らせん」を楽しめた人なら、絶対に楽しめる。(この本はダウドナが二重らせんを読むあたりから始まっている)。 それにしてもアメリカは基礎研究に潤沢な資金をつぎ込んで、世界中の俊英を惹きつけるんだなあ、と思った。そして今や大学が特許獲得に躍起になっているために、研究者同士のつながりが無くなっている(秘密保持や競争に勝つため)というのもなかなかにシビアな話。
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第四部 クリスパー作動 第五部 市民科学者 第六部 クリスパー・ベビー誕生 第七部 モラルの問題 第八部 前線で起きていること 第九部 コロナウイルス エピローグ 謝辞 訳者あとがき ソースノート(下巻)
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★館長の本棚2023★ 大椙図書館長推薦図書 【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/257758
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上巻はCRISPRの歴史や革新さについて記述があったが、下巻はそのCRISPR・Casシステムを社会に実装するうえで突き当たる課題が述べられている。 2018年の中国のデザイナーベイビーは、当時も大々的にニュースに取り上げられていたが、こうして辿って読んでもやはり衝撃。 CRIS...
上巻はCRISPRの歴史や革新さについて記述があったが、下巻はそのCRISPR・Casシステムを社会に実装するうえで突き当たる課題が述べられている。 2018年の中国のデザイナーベイビーは、当時も大々的にニュースに取り上げられていたが、こうして辿って読んでもやはり衝撃。 CRISPR・Casシステムは簡便に狙ったゲノムを編集ができるから革新的なのだが、それ故に良くも悪くも様々な研究が行われてしまう。 研究を進めて科学を発展させる必要がある一方で、倫理や安全面からの規制も重要。このバランスの難しさを考えさせられる内容であった。
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上下セットでブログに感想書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202412250001/
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ゲノム編集技術のクリスパー・キャス9を開発した女性科学者のジェニファー・ダウドナの評伝。下巻ではコロナワクチンの話もでてきます。最後にジェニファーとエマニュエルがノーベル化学賞に選ばれるまで。
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学者の在り方や競争といった現実のストーリーも面白かったが、何よりDNAを編集できるクリスパーシステムを得られた人類や、個人はどうあるべきか、の部分に非常に考えさせられた。人類の将来全体に影響を及ぼしうるテクノロジーをどう扱うか、というリスクの話もあれば、逆に遺伝子疾患の治療に代表...
学者の在り方や競争といった現実のストーリーも面白かったが、何よりDNAを編集できるクリスパーシステムを得られた人類や、個人はどうあるべきか、の部分に非常に考えさせられた。人類の将来全体に影響を及ぼしうるテクノロジーをどう扱うか、というリスクの話もあれば、逆に遺伝子疾患の治療に代表される、不幸に対して使わないことに対する道徳的観点などは非常に重要かつ難しい問題。世の中には核安全保障や薬物問題、生命科学など、人類の存亡に大きく関わるテーマがあるんだと改めて認識
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上巻に比べて範囲が広いと感じた。クリスパーキャス9だけでなくクリスパーベビーを誕生させることとの倫理的問題、コロナウイルスを対処すべくmRNAワクチン、スパイクタンパク質、ゲノム編集、遺伝子工学、ジェームズワトソンの二重らせん、PCR,分子生物学等でコロナウイルスの治療に向けての...
上巻に比べて範囲が広いと感じた。クリスパーキャス9だけでなくクリスパーベビーを誕生させることとの倫理的問題、コロナウイルスを対処すべくmRNAワクチン、スパイクタンパク質、ゲノム編集、遺伝子工学、ジェームズワトソンの二重らせん、PCR,分子生物学等でコロナウイルスの治療に向けての取り組みがよく分かった。
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コロナウイルスのワクチンの仕組みと既存のものとの違いについて、かなり詳しく理解できた。本書のテーマは専門的で難しいかもしれないと思っていたが、RNAとその役割について分かりやすく説明してくれており、素人でも読みやすかった。 以下、本書よりメモ書き コロナウイルスの特徴として、そ...
コロナウイルスのワクチンの仕組みと既存のものとの違いについて、かなり詳しく理解できた。本書のテーマは専門的で難しいかもしれないと思っていたが、RNAとその役割について分かりやすく説明してくれており、素人でも読みやすかった。 以下、本書よりメモ書き コロナウイルスの特徴として、その形状が挙げられる。コロナウイルスの殻の外側にあるタンパク質はスパイクのような形をしていて、スパイクタンパク質と呼ばれる。電子顕微鏡で見ると王冠のように見えることからコロナと名付けられたことは周知の事実。 下記のシノバック、ジョンソン&ジョンソン、アストラゼネカは伝統的な手法で作られたワクチンで、ビオンテック、ファイザー、モデルナは人類の新たな試みとなる遺伝子ワクチンである。 - シノバック 殺したウィルスを使用し、生きたウィルスとの戦い方を免疫システムに教える。 - ジョンソン&ジョンソン ヒトアデノウイルスをベクター(遺伝子の運び屋)にして、スパイクタンパク質の一部を作る遺伝子を運ばせる。それを受けたヒト細胞はスパイクタンパク質を多く生成し、免疫システムを刺激して抗体を作る。 - アストラゼネカ 上記のジョンソン&ジョンソンと同じだが、ヒトアデノウイルスの代わりにアデノウイルス(チンパンジーの風邪を引き起こす)をベクターとする。 - ビオンテック、ファイザー RNAワクチンを製造。スパイクタンパク質の作り方をmRNAに運ばせる。mRNAが細胞の核内にあるDNAの遺伝子情報を転写し、それを核の外のタンパク質を生成する領域(細胞質)に運び、タンパク質生成を指示する。 - モデルナ ワクチンの製造で難しい点は細胞への配送メカニズムの構築である。モデルナは10年前から脂質ナノ粒子と呼ばれる小さな油性カプセルの開発に取り組んできた。これがビオンテック/ファイザーに勝る利点となった。脂質ナノ粒子でmRNAを運べる。安定性が高く、極低温で保存する必要がない。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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