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彼女は水曜日に死んだ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2022/10/31 |
JAN | 9784488011192 |
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彼女は水曜日に死んだ
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
読書チャンネルを運営するYouTuberさんがお勧めしていたので、手にしてみた。 何らかの形で犯罪が描かれている物語が十篇。 舞台は文化や風景に馴染みのないアメリカだけども、どうしてか一篇ごとに胸を打たれる。むしろ、主人公に自分を投影しちゃって、読みながら苦しくもなった。 ...
読書チャンネルを運営するYouTuberさんがお勧めしていたので、手にしてみた。 何らかの形で犯罪が描かれている物語が十篇。 舞台は文化や風景に馴染みのないアメリカだけども、どうしてか一篇ごとに胸を打たれる。むしろ、主人公に自分を投影しちゃって、読みながら苦しくもなった。 その理由は最後の一篇を読み終えて、解説を読み出した時、唐突に出てきた涙ではっきりした。 「なぜ今のようにしか生きられないのか、なぜ自分が最も望まない形でしか生きることができないのか、そんな思いを抱えている人にこそ読んでもらいたい一冊である」という解説者の言葉に心の蓋を開けられてしまった。 この短編集には、苦しくとも生きている人、生きていこうと決めた人々が描かれている。 私も同じだ。時々自分を投げ出したくなるほどの人生ではあるけど、微かな光を頼りに生きている。だから、読んでて胸を打たれまくったんじゃないか。 あまりに心を動かされちゃったもんだから、感想という感想は出てこないけど、 とりあえず、これからも小さな光を見失わないように生きていきたいと思った。
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犯罪を目撃したり関わったりした者たちの日常やその後の人生を描いているが、エンターテインメント的な要素は皆無で淡々と続く日々を描きとった、という印象だ。 しかし翻訳ミステリー大賞の基準がよく分からない……。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リチャード・ラングの本邦初訳の短編集。図書館を利用。 全ての短編集が、犯罪に絡み少しままならない日常を抱えている人間を主人公に据えた話。 非常に文学性が高く、ミステリやサスペンスだと思って読むと、思わぬ重厚感にたじろぐかも。 好きだったのは「万馬券クラブ」、「本能的溺水反応」、「すべてのあとに」、「甘いささやき」。特に「本能的溺水反応」は、メアリーローズは水曜日に死んだ、が繰り返されることにより、どん底の中で生きる主人公にとって〝彼女〟がどれほどの存在だったかが強調され、余韻として残る。 あとこれは全くの余談だが、悲惨な社会の描き方で南米の作家だと思っていたら、意外にアメリカの作家だった。少しびっくり。
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