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指輪物語 最新版(4) 二つの塔 下 評論社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 評論社 |
| 発売年月日 | 2022/10/19 |
| JAN | 9784566023925 |
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指輪物語 最新版(4)
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
映画と比べてだいぶ構成が異なっている。『二つの塔』上巻ではガンダルフらの勢力とサルマンの勢力が戦う場面を描き、下巻ではゴクリ(ゴラム)と出会ったフロド&サムの旅路を、と完全に切り離している。さらに言えば、映画版だとファラミアから解放されてフロド・サム・ゴクリのトリオ(と言っていい...
映画と比べてだいぶ構成が異なっている。『二つの塔』上巻ではガンダルフらの勢力とサルマンの勢力が戦う場面を描き、下巻ではゴクリ(ゴラム)と出会ったフロド&サムの旅路を、と完全に切り離している。さらに言えば、映画版だとファラミアから解放されてフロド・サム・ゴクリのトリオ(と言っていいのか知らんけど)が再び出発する場面で第二部の幕となるけど、原作だとその先の、フロドが蜘蛛に捕まるところまで描かれていた。 『旅の仲間』に比べると全体の印象は暗め。指輪保持者であるフロドよりも他の誰かしらが話を回している感があり、その分余計にフロドの重責が半端ないものなのだと想像する余地を作り出しているように感じた。 フロドよりもサムの方が勇者気質がある点。サウロンら闇の勢力との戦いの場に赴くグループにフロドが全く加わらない点。何かを手に入れるための旅ではなく、捨て去るための旅であるという点。捨て去ることこそが最大の試練であるという点。 ここには、戦場における英雄とはまた別軸の英雄が、つまり、どこにでもいる誰かの営みや勇気が世界を変える力となる――そのような意味が込められていると私は感じる。それは、本作の影響を受けて作られた数多くの英雄譚において、どこかで抜け落ちてしまった要素だ。ハイ・ファンタジー小説のもっとも権威ある作品がそのような視点を持って書かれていたのだということを知ることができてよかった。
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フロドとサムのモルドール行きの巻。上巻とは逆にアラゴルンたちは登場しない。全編フロドたちの旅が描かれる。この巻がこれまでで一番面白かった。 ゴクリとの遭遇、彼の案内で死者の沼通過、黒門にたどり着くも入るのを諦めゴクリが知っている別ルートへ。道中でファラミルとの出会い。彼と別れモ...
フロドとサムのモルドール行きの巻。上巻とは逆にアラゴルンたちは登場しない。全編フロドたちの旅が描かれる。この巻がこれまでで一番面白かった。 ゴクリとの遭遇、彼の案内で死者の沼通過、黒門にたどり着くも入るのを諦めゴクリが知っている別ルートへ。道中でファラミルとの出会い。彼と別れモルドールへ。ゴクリの罠によってシーロブの巣を通って襲撃され、フロドは倒れる。サムはシーロブを撃退するもフロドは死んだと思い込み指輪を持って使命を引き継ぐ。が、フロドを連れ去ったオークたちのあとを追って引き返し、キリス・ウンゴルの塔へ。そこでフロドが仮死状態なのを知る。 この巻は移動が多く、旅をしている感じがよく伝わってきた。RPG的というか、自分も一緒に旅している気分に。行糧や睡眠への言及が多いのがリアルでいい。モルドールの忌まわしい描写に慄く。昼でも暗く、悪臭が漂い、水は飲めない。まさに魔界。 映画版との違いとしてファラミルとの出会いがかなり丁寧に描かれる。彼の高潔な人柄も。フロドとサムの仲違いはなく、二人は一緒に巣を進む。サムの奮闘が熱い。しかしそのあと彼が指輪を嵌めるとは思わなかった。 映画だとサブタイトルの意味がわからなかった。塔はサルマンのしか出てこないじゃんと。原作を読んで二つの塔とはアイゼンガルドのオルサンクとモルドールのバラド=ドゥールを指していたのだと理解できた。
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2024/11/10読了 前巻から、時は少し遡って、本巻は、フロド、サム+ゴクリ(映画『ロード・オブ・ザ・リング』から入っているので、ゴラムでない事に多少違和感あり)の物語。 指輪の仲間と別れ、ゴクリを臨時ガイドにして、徐々にモルドールに近付くフロドとサム。さすがは、冥王とその忌...
2024/11/10読了 前巻から、時は少し遡って、本巻は、フロド、サム+ゴクリ(映画『ロード・オブ・ザ・リング』から入っているので、ゴラムでない事に多少違和感あり)の物語。 指輪の仲間と別れ、ゴクリを臨時ガイドにして、徐々にモルドールに近付くフロドとサム。さすがは、冥王とその忌まわしき配下どもの根城だけあり、風景はどんどんと恐ろしげになっていく。キリス・ウンゴルの階段とかシーロブ(※)の棲処とか……無理無理! 行かなきゃ世界が滅ぶと言われても私には無理ですわ。そんな所までフロドに付き従うサム。代々バギンズ家に雇われていたんだろうけど、家臣とか召使いとかでもない庭師だし、最初はホビット庄の外に出てエルフに会えるかもしれないという、些か軽めの冒険のノリでフロドに付いて来たのに、この義理堅さよ。 義理堅いといえば、ファラミルも、偶然出遭ったフロドがサウロンにまつわる何かを持っていると推測するも、「そんなものは要らない」と言い、のちにそれが〈一つの指輪〉と知っても前言故に奪うことはしないと言い切る。武士に二言はなし! 武人の鑑! こうなるとなんか、一時的にせよ指輪の誘惑に負けたボロミルが駄目な兄貴に見えてくるのが少々気の毒ではあるが……。 ――いよいよ最終、第三部へ! ※ S・キング『IT』然り、源頼光の土蜘蛛退治然り、デカい蜘蛛って、世界共通で恐怖の象徴になるのでしょうね。
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