駅の名は夜明 軌道春秋 Ⅱ 双葉文庫

髙田郁(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2022/10/13
• JAN: 9784575526097

商品レビュー

2024/09/13

「いい話風」の短編集。この手のお話は短編だと感情移入しにくく、非常に薄く感じます。作品同士で関連性のあるものもありましたが一部だけで中途半端。全作品に何らかの関連性があれば面白かったでしょうが。

「みをつくし料理帖」が大好きで、この作者の作品はだいたい読んでいますが、最近の作品はイマイチです。

2024/08/31

ふるさと銀河線があまりにも深くせつなく心に残る作品だったので期待がふくらみすぎたのかもしれません。みをつくしシリーズを読むとハマってしまうのが目に見えているので高田郁さんの短編をまた探してみようと思います。

2024/06/20

「みをつくし料理帖」や 「あきない世傳金と銀」を読んで時代小説ばかりだと、思っていた時があった。
そう、作者の名前も最初　失礼ながら、高田郁氏の『郁』「いく」と読んでいた。
シリーズ物を読んでから､「かおる」と言うことに気づいた。

今回の軌道春秋、
九つの風が、優しく吹く物語。

愛する子供を失った夫婦、そこに現れる両親だけが目に出来た愛娘。
ファンタジー的だけど、素敵！
最初の話から､登場したおばあさんの美津子。
トラムで出会ったクラウス。
詐欺か？と一瞬思わせながら､一期一会の話に！
（でも､ドイツでも､フランスでも､置き引きが多い国､それに､昔は､ジプシーのような家を持たない人種が､かっぱらいやスリの類が多かった)

イジメから逃れるには……学校を変えるしかないのか？
北海道の祖父母の元から､通う学校。
ジロさんとタロさんの後押しで､先ずは､一歩踏み出す………

離婚する前に父親とオホーツク海を見る約束だった男の子圭介！
一緒に見たくて……
どうしても､別れなくてはいけない状況が､判るだろうか？

老夫婦､元気なうちは良かったが､妻の痴呆症に､先の見えない老後生活。
ピリオドを打つのに選ぶ駅……

女友達2人の旅行。
勉学の道の援助もして来て､頑張って来たのに､夫からの別れ話など……出来るの友達関係が良い！

老女が連れて来た小さき猫。
その悪臭放つ列車内。
皆､辛辣に文句を言うのだけど、みんな素敵な登場人物？ばかり。
いいな～
こんな素敵な人を思いやる心の持ち主ばかり。
ほっこりさせられる。

貧乏でも､本好きな独身女性､50歳になっても､着飾ることもしないで､唯々働くばかり。
唯一の楽しみの本のサイン会も
みすぼらしい自分の格好に逃げ出して行く……
マイフェアレディのようになるのかと､期待したのだけど……

背中を押す人
父親の病気で､若き日に飛び出した息子が､戻って来るのだけど……
自分の人生に後押ししてくれる父親。

NOT DOING, BUT BEING.
何もしない､でも､傍に居る。

優しい風が通り抜けて行きました。

快い話､そして､空気のような存在で､傍にいてくれるだけで､安心感を得ることが出来る。
そんな話ばかりでした。

約束のp231
キツネ蕎麦､タヌキ蕎麦！
関西では､「キツネ」と、言えば､うどんに甘い油揚げ！
「タヌキ」と言えば蕎麦に甘い油揚げ
の事を指します。
関東とは､食べ物が違います。

私も､若いとき､タヌキ蕎麦を注文したら　???と、注文の品を再確認されました！(笑)