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暴力のエスノグラフィー 産業化された屠殺と視界の政治
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暴力のエスノグラフィー 産業化された屠殺と視界の政治

ティモシー・パチラット(著者), 小坂恵理(訳者)

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暴力のエスノグラフィー 産業化された屠殺と視界の政治

定価 ¥3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 明石書店
発売年月日 2022/09/29
JAN 9784750354477

暴力のエスノグラフィー

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商品レビュー

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2025/04/30

筆者は社会学者。アメリカの牛の屠殺現場、屠殺工場と言える場に労働者として入り、克明にその様子を描く。それは想像以上のむごい世界なのだが、筆者の目的は、都合の悪いものを隠蔽することで世界が成り立っていることを示すこと。ゆえに屠殺工場の説明が、ただの残酷描写であるだけでなく、それが意...

筆者は社会学者。アメリカの牛の屠殺現場、屠殺工場と言える場に労働者として入り、克明にその様子を描く。それは想像以上のむごい世界なのだが、筆者の目的は、都合の悪いものを隠蔽することで世界が成り立っていることを示すこと。ゆえに屠殺工場の説明が、ただの残酷描写であるだけでなく、それが意味するものにまで及ぶ。そしてこの工場自体が最初の一番つらい部分、個性を持った命ある動物から均質化された工業製品になる部分は徹底的に隔離・隠蔽されて成り立っている。この世界そのものなのだ。都合の悪いことは隠蔽することが文明化である、人々は暴力のもたらす恩恵を享受しながら文明人でありつづける。筆者はそれらを可視化する『視界の政治』への変化、変革を提唱している・・・のかな?隠蔽されていることは屠殺ばかりでない。それらをすべて可視化することなんて不可能かもしれないが、目指す方向としてあるべきかもしれない、その方がもっと世界は豊かになるような気がする。それにしても、なんかもう、牛を見るのがつらい。何かが行き過ぎているのを感じる。だからって、何ができるのかなぁ

Posted by ブクログ

2023/03/12

権力による暴力がどのように監視・隔離されて社会の中に存在しうるのか、ということを知りたくて読んだ。 そしたら冒頭いっぱつめから屠殺場の事細かな工程と見取り図が出てきて、出鼻を挫かれた。私は屠殺反対論者としてこの本を読むのではないんだ…。 だが、読み進めていくと、作業工程がどのよ...

権力による暴力がどのように監視・隔離されて社会の中に存在しうるのか、ということを知りたくて読んだ。 そしたら冒頭いっぱつめから屠殺場の事細かな工程と見取り図が出てきて、出鼻を挫かれた。私は屠殺反対論者としてこの本を読むのではないんだ…。 だが、読み進めていくと、作業工程がどのように分断されているのかがよくわかるし、それゆえ死への一撃を食らわせる担当者以外は屠殺に加担している意識がとても低くなってしまうメカニズムもよく描かれていて興味深かった。 フーコーをちゃんと読めば、この辺の論理をもっとクリアに理解できるのだろうなと思う。 今の私のレベルではざっくりレベルの理解。 そして、自分がこの本を読んでいる最中に焼肉を食べに行ってしまったことによって、私自身も屠殺に加担していることへの意識がどれだけ低いのかを逆に痛感させられ衝撃だった。 あの日の焼肉は一生忘れないと思う。

Posted by ブクログ