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小さなことばたちの辞書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2022/09/23 |
| JAN | 9784093567350 |

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商品レビュー
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オックスフォード英語大辞典(The Oxford English Dictionary、略称OED)の編纂事業に携わった女性エズメの物語です。 著者のピップ・ウィリアムズは、編纂主幹のマレー博士についての本を読み、以下のような疑問をもったそうです。 『私はその本を大変面白く読...
オックスフォード英語大辞典(The Oxford English Dictionary、略称OED)の編纂事業に携わった女性エズメの物語です。 著者のピップ・ウィリアムズは、編纂主幹のマレー博士についての本を読み、以下のような疑問をもったそうです。 『私はその本を大変面白く読んだものの、〈辞典〉はじつに男性中心の事業だったのだという印象が残った。(中略) この物語のどこに女性がいるのだろう、と私は思った。彼女たちの不在は問題だろうか?』 (著者あとがきから) 著者は、「女性たちの不在は問題だ」と続けます。この問題提起から、物語は始まりました。 とは言え、この作品は女性差別を強調して男性を非難したいのではなく、女性たちが編纂事業にどのように関わっていたのかというところに重きをおいています。辞典に載せるための言葉の用例を集め続けたディータとその妹ベス、編纂主幹を父にもち、事業の一員として勤めあげたマレー姉妹やエレノア・ブラッドリー。表舞台にはいなかったものの、彼女たちは確かに存在していたということを、作品を通して知ることができました。 写字室(スクリプトリウム)で育った小さなエズメは、知りたいと思う言葉の意味が辞典に載っていないことに気づきます。そして、男性に遣われたことがない言葉、書かれたことがない言葉は辞典に載らないことを知り、自分なりに言葉を採録し始めます。それは自ずと、男性によって排除された「女性たちの言葉」の集まりになっていきます。 エズメは好奇心旺盛でセリフも質問が目立ち、まわりの大人たちが頼り甲斐があるだけに、少し幼い子にも見えました。また、ティルダやリジーのように、自分のすべきことが分かっている人間と対照的にも感じました。 しかし、物語終盤で、彼女と夫による辞書『女性のことばとその意味』を図書館に収蔵してもらうよう掛け合う場面は本当に頼もしかったです。まわりに引け目すら感じていそうだった彼女が、初めてはっきりと前を見据えているように見えました。 エズメ自身は架空の人物ですが、実在の人物も多く登場しますし、歴史的な事実に沿って話が展開していくので、その時代のことを知る上でも興味深い作品でした。
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『小さなことばたちの辞書』ピップ・ウィリアムズ(小学館)を読む。オックスフォード大辞典(OED)の写字室(スクリプトリウム)と編集助手エズメの物語。原題がThe Dictionary of Lost Wordで表向きは辞書に表れる言葉の物語なのだが、裏では失われた言葉と言葉を失う...
『小さなことばたちの辞書』ピップ・ウィリアムズ(小学館)を読む。オックスフォード大辞典(OED)の写字室(スクリプトリウム)と編集助手エズメの物語。原題がThe Dictionary of Lost Wordで表向きは辞書に表れる言葉の物語なのだが、裏では失われた言葉と言葉を失うほどの出来事の物語なのだ。たとえば、「loss」の言葉収集カードには、「失くしちゃって気の毒に、ご愁傷様ってみんな言うじゃないか。でも、失くしたってどれのことを言ってるのか、あたしは訊きたいのよ。だって、あたしが亡くしたのは息子たちだけじゃないんだもの。あたしは母親であることも、孫を持つ希望も失くしたの。ご近所との他愛ないおしゃべりも、家族とのんびり暮らす老後も失くした。毎朝目が覚めるたんびに、それまで気づかなかった新しい失くしものを思いつくの。あたし知ってるのよ、そのうち、正気を失くすんだろうって」(ヴィヴィアン・ブラックマン1915年)。辞書は単なる過去の記録や記憶ではなく、日々変化する人間の言葉の辞書なのだ。散歩して、喫茶店「Post」で洋梨とラムレーズンのケーキをいただきながらの読書。
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ことばを通して人生や歴史を見るということが無かったからすごく新しい感覚。 歴史的な言葉も流行り言葉も、世界には言葉があふれてるけど、その存在意義とか尊さをすごく感じた。
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