- 書籍
- 書籍
小さなことばたちの辞書
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
小さなことばたちの辞書
¥3,300
在庫あり
商品レビュー
4.5
27件のお客様レビュー
読み始め、翻訳特有のとっつきにくさを感じ、完読できるのか不安になってしまい、ブグロクでネタバレの無い感想を先に読みました。ポジティブな感想が多く、それ以降は、ほとんどのめり込むように、本の世界に入ってる自分がいました。 日本の辞書編纂を題材とた船を編むは読んだ事がありましたが、や...
読み始め、翻訳特有のとっつきにくさを感じ、完読できるのか不安になってしまい、ブグロクでネタバレの無い感想を先に読みました。ポジティブな感想が多く、それ以降は、ほとんどのめり込むように、本の世界に入ってる自分がいました。 日本の辞書編纂を題材とた船を編むは読んだ事がありましたが、やはりどの国でもこのテーマって愛されるんだなぁと思いました。 彼女の数奇な運命に私も何度も涙を流し、彼女を取り巻く様々な人の人生を垣間見て、私も力をもらい、彼女の人生に人しれず伴走して生き切った感じです。 辞書は、それを作った人達の熱意や、出典元となる言葉を提供してくれた人々の気持ちも全部乗せて、文字が組まれて印刷されて、ずっとずっと生きていく。 紙の辞書はもう世界ではメジャーでは無いかもしれないけれど、いつもどこかで言葉と対峙している人たちはまだこの世の中にいっぱいいて、ちょっとずつ移ろいながらも、綿々と繋がっていく言葉達の世界。それは大見出しにならなくとも、沢山の人が使わなくとも、編集者達が大切に整理して、世の中に放ったラブレターそのもので、辞書、もっと愛でないとなぁと思いました。 ちなみに、紙の辞書はやっぱり捨てられず何冊も持ってます。電車辞書はドイツ語とロシア語の2つ持ってます。好きなんでしょうね、私も(笑)
Posted by
オックスフォード英語大辞典の編纂に関わった実在の人々の中にひとりの少女を登場させ、 その時代の女性たちがどのように生きたか、 辞書に入ることを許されなかったことばたちと絡めて描かれた大作。 編纂者の一人である父との二人暮らしの中、1日をほぼ写字室(スクリプトリウム)で過ごすエズ...
オックスフォード英語大辞典の編纂に関わった実在の人々の中にひとりの少女を登場させ、 その時代の女性たちがどのように生きたか、 辞書に入ることを許されなかったことばたちと絡めて描かれた大作。 編纂者の一人である父との二人暮らしの中、1日をほぼ写字室(スクリプトリウム)で過ごすエズメ。 話し相手はパパと、マレー博士(編纂主幹)の家の女中、リジー。 エズメの心の揺れや、子どもならではの失敗や小さな罪を、このリジーが上手にすくい上げ、力になってあげる姿に何度も救われた気分に。 二人の関係性がとても良かった。 主人公よりもリジーに肩入れしながら読んでしまった。 ことばに関係する本だけあって あちこちに考えさせられる表現や 奥深い台詞が散りばめられている。 本の装丁もすてき。
Posted by
「舟を編む」より昔に辞書を作った人たちの話。 女は全く数に入ってなくて、語源も女が絡むとろくな例えにならない。 それでもコツコツ頑張ってきた人たちがいるから、何とかここまでマシになってきた。とは思えない。 万国共通で爺さんてのはどこまで女をバカにする気なのかと、その辺りの意識は一...
「舟を編む」より昔に辞書を作った人たちの話。 女は全く数に入ってなくて、語源も女が絡むとろくな例えにならない。 それでもコツコツ頑張ってきた人たちがいるから、何とかここまでマシになってきた。とは思えない。 万国共通で爺さんてのはどこまで女をバカにする気なのかと、その辺りの意識は一ミリも進んでないのはなんで? それでも、女たちの間でも格差はあって、リジーは最後までエズメの味方でいてくれたのが不思議。 母親みたいな気持ちでいたからなのかなあ。 権利についての闘いも、すぐ暴力に訴えようとするのは男も女も変わらないのか。野蛮な手を使う奴は、半分くらいただケンカしたいだけな気もする。 戦争で息子を亡くした母親の言葉は「指導者」みたいな奴には聞こえないんだろうな。 亡くしたのは息子だけじゃなくて、そのうち正気も失くすんだろうって。
Posted by