わからなさを生きる哲学

岡山敬二(著者)

• 販売会社／発売会社: 亜紀書房
• 発売年月日: 2022/09/17
• JAN: 9784750517551

商品レビュー

2024/05/03

人間とは何か？機械や動物との違いは？身体とは？時とは？死とは？　当たり前であることに対して改めて問いただし、自分が何ものであるかを考える。結果、わからないままなのだが、わからないことをわかること。一見無駄な事に見えるそんな考え方が、生きていく上の柔軟さや余裕をもたらしてくれるのでは無いだろうか。

2023/01/21

人間とは？私とは？身体とは？時間とは？死とは？わからないことだらけで答えのない中、無意識に生きている。哲学は何に役立つものかもわからない学問であるが、ものの見方や考え方を揉みほぐし、視野を広げ、柔軟にすること。まわりのわからなさがよくわかる、でもわからないままであるがどこか気持ちが晴れる本。
16冊目読了。

2022/11/07

わからなさのはじまり──「人間とは何なのか」という問い
Ⅰ　人間とは何なのかよくわからない人間とは何か、その答えはどこにある？──デカルトからニーチェへちっぽけな理性と大いなる理性──ニーチェからデカルトへ
Ⅱ　人間と動物や機械はどうちがうのかよくわからない考えている私は存在するのか──デカルト人間のする計算とは何なのか──フッサール人間はどこから人間になったのか──ケーラーからメルロ＝ポンティへ
Ⅲ　身体は私のものなのかどうかよくわからない身体こそがここにいる？──デカルトの向こうへ身体である私はどこにいるのか──メルロ＝ポンティ
Ⅳ　時は流れるのかどうかよくわからない時計の時間は時間ではない？──アリストテレスからアウグスティヌスへ時は重なり、空間に広がる──フッサールからメルロ＝ポンティへ
Ⅴ　人はどう死ぬのかよくわからない
死とはどういう出来事なのか──ソクラテスからショーペンハウアーまで
失われることに人は何を思うのか──エピクロスからハイデガーへ人は死ぬことができるのか──ハイデガー
結び　哲学のはじまり──わからなさをわかること