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雑草の文化誌 花と木の図書館
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 原書房 |
| 発売年月日 | 2022/08/19 |
| JAN | 9784562071708 |
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雑草の文化誌
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商品レビュー
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雑草を文化の視点から見るのは、大切だ。雑草の個別の特徴や薬効というか機能的なことを語ったものが多い。雑草を見る視野を広げることが必要だ。雑草についての雑草論ではなく、雑草の文化論がいるのだ。 雑草は、駆除にてこずる厄介者とされる。しかし環境や種類によっては有用なことが多くあ...
雑草を文化の視点から見るのは、大切だ。雑草の個別の特徴や薬効というか機能的なことを語ったものが多い。雑草を見る視野を広げることが必要だ。雑草についての雑草論ではなく、雑草の文化論がいるのだ。 雑草は、駆除にてこずる厄介者とされる。しかし環境や種類によっては有用なことが多くある。歴史的に薬や食材として利用され、生態系のなかで大切な役割も担ってきた。雑草について様々な視点から切り込む。そして、雑草が文化誌の中でどんな位置を占めるのか? 「第1章 雑草とはなにか」では、「雑草といっても人間のつごうで決まるもので、例えば小麦畑にニンジンが生えればニンジンは雑草として引き抜かれてしまう」といった視点が提示されている。これは、雑草が生物学的な分類ではなく、人間との関係性の中で定義されるということだ。雑草は、人間の栽培活動と密接に関わる中で「不要なもの」として認識されてきた。 「第4章 不自然な選択:雑草の戦い」「第5章 役に立つ雑草」「第6章 食材としての雑草」「第7章 野生的な雑草庭園」「終章 雑草との共生」といった章立てになっている。これらの章から、単に雑草と「戦う」だけでなく、その有用性(薬、食材)、そして共生という視点から雑草との関係性を捉え直すことが提案されている。この本の特徴は、雑草との共生が重要なテーマとなる。 「第4章 不自然な選択:雑草の戦い」での、不自然な選択という言葉が、意味がある。つまり、雑草とは人間の価値観による選別であり、ある場所では雑草とされる植物でも、別の場所や異なる文脈では有用な植物として扱われる。かつて主要な食料源であった植物が、時代とともに雑草と見なされるようになる例もある。人間側の「選択」が変わることで、その立ち位置が変動する。 人間は、自身が定めた「雑草」を駆除するために、雑草に戦いを挑んでいるが、それが不自然な戦いと言っている。 本書は、歴史的記録や農耕史、神話、伝説、民間伝承、特定の雑草にまつわる迷信や、魔術的な意味合いを持つ植物の記述、シェイクスピアやD.H.ローレンスなど、西洋文学の古典から、雑草を巡る人間の感情や哲学が表現された文章、社会構造や階級、あるいは環境問題、都市開発や環境保護運動の中で、ある植物が雑草と見なされる経緯や、特定の植物が貧困や疎外された人々に関連付けられる例、個人の日記や回顧録、手紙などからも引用され、多面的な社会学的考察を行なっている。 環境保全活動家のウェンデルベリーは、「食べることは農業的行為である」と主張する。雑草の中で、多くは食べることができる。 「生まれつきの雑草などないし、そういう種も存在しない。庭師が邪魔だと感じた時だけ、その時だけ、雑草になるのだ。たんぽぽを根こそぎ、抜く人もいれば、スープに入れて飲む人もいるのだから」Allan Metcalf 本書の雑草との共存とは、なぜ私たちが特定の植物を好ましくないと考えるのかを問うことから始まる。植物が「雑草」とみなされるに至った歴史的、文化的、経済的要因を明らかにする。「雑草」の多くは、重要な生態学的役割を果たしている。土壌の健全性を向上させることや肥沃化に貢献するものもある。花粉媒介者やその他の野生生物に生息地と餌を提供し、土壌の浸食を防ぎ、さらには土壌の保全にも貢献している。 選択的除草の考え、全てを除去するのではなく、望ましい作物や植物と真に競合する雑草だけを除去する。戦うのではなく、共存することを考える。「共存」は完全な不作為と誤解されやすいので、植物フローラ、持続的な生態系の考え方がこれからも重要となる。
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文化誌というタイトルの通り、雑草についてのあれこれを 網羅併記した本。図版も豊富で、これから雑草とは何かと いうことを考えようとする人には良い本だと思うのだが、 牧野富太郎の「雑草という名の草はない」という言葉を 知っていた私にとっては期待していたほどの深みはない、と いう印象だ...
文化誌というタイトルの通り、雑草についてのあれこれを 網羅併記した本。図版も豊富で、これから雑草とは何かと いうことを考えようとする人には良い本だと思うのだが、 牧野富太郎の「雑草という名の草はない」という言葉を 知っていた私にとっては期待していたほどの深みはない、と いう印象だった。
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