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ぼくらの戦争なんだぜ 朝日新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2022/08/05 |
JAN | 9784022951571 |
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ぼくらの戦争なんだぜ
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商品レビュー
4.3
31件のお客様レビュー
なかなか面白いこと書く人なのね。新たな視点がいいですね。 野火のこと書いてある。その昔読んだ時すごい感動したけど、なんかこう解説されると、これフィクション実は半分入ってるとか思ってしまった。
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分かりやすい文体で読み手に問いかける。戦争は、穏やかな顔をしてやってくる。気がつかねばならない。大きい言葉、大きい声に、と。印象的だったのは太宰治の作品に隠された反戦の文意。恥ずかしながら知識不足で今回初めて知ったのが詩集「大東亜」。高村光太郎や室生犀星などが詠んだ国策の詩。「正...
分かりやすい文体で読み手に問いかける。戦争は、穏やかな顔をしてやってくる。気がつかねばならない。大きい言葉、大きい声に、と。印象的だったのは太宰治の作品に隠された反戦の文意。恥ずかしながら知識不足で今回初めて知ったのが詩集「大東亜」。高村光太郎や室生犀星などが詠んだ国策の詩。「正しさ」に向かって人々が、言葉が動員されたと。それに対して、無名の兵士詩人たちの詩のすごさ。 印象的だったのは、「敗戦当夜、食事をする気力もなくなった男は多くいたが、しかし、夕食を整えない女はいなかった」という文章。日常を捨てない、ということの大切さ、正常な感覚を非常時に捨てないことが、戦争への道を阻止する大きな手段だということがよく分かる。
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「誰も戦争を教えられない」 は?何言ってるの「ぼくらの戦争なんだぜ」。 先の言葉は古市憲寿氏による著者のタイトルだ。まるでヒップホップのディスやビーフの応酬だが、高橋源一郎氏は、この古市氏の本を授業に用い絶賛したのだという。しかし、心中は、軽蔑している。戦争を自分ごととして捉え...
「誰も戦争を教えられない」 は?何言ってるの「ぼくらの戦争なんだぜ」。 先の言葉は古市憲寿氏による著者のタイトルだ。まるでヒップホップのディスやビーフの応酬だが、高橋源一郎氏は、この古市氏の本を授業に用い絶賛したのだという。しかし、心中は、軽蔑している。戦争を自分ごととして捉えられず、戦争なんて知らなくて良いという古市氏を。一方で、戦争ではなく、平和にしがみつく事を根拠にせよという、新時代の発想にも、首肯すべきと唸る。 本書は、小説トリッパーという雑誌の連載だったらしい。詩や小説などの戦争文学や各国の教科書を眺めながら、様々な形の戦争を考える。大岡昇平の『野火』は私も読んだ。向田邦子の『ごはん』は読んでいない。戦時の極限がシュルレアリスムのような朦朧とした景色を描き、頭がトリップする。まるで、あの暑い南国で死と隣り合わせになりながら、過度な緊張に疲労しきり働かぬ頭が見せる白昼夢が、戦時と今をシンクロさせるようだ。肌感覚がない、実感がないという意味では、古市憲寿も私も変わらない。戦争映画や戦争小説を娯楽化した時点で、罪なのだろうか。 「ぼくらの戦争なんだぜ」は?何言ってるの。 違う。集団の力学に巻き込まれ、強制された戦争であり、ぼくらの意思など意味をなさなかった。戦争に向き合う一人一人の自意識は遮蔽し、自分を押し殺した白昼夢であった。連鎖するのは、その夢でみた、怨嗟や悲劇。巡る。 どんな物語でも、台本でも、ご都合に合わせて、好きに語れば良い。あなたの戦争は、わたしの戦争ではない。その物語を強制されるのは、みんなもう懲り懲りだから。だから、ぼく「ら」なんて、言うべきではないんだ。高橋源一郎は、分かっていて、問いかけたのだろうか。 人間を鋳型にはめる教科書という装置と、文学の違いがそこにある。その対比を用いて戦争文学を問うたのが本書ならば、尚のこと。鋳型を否定する個々の戦争観を描いた文学こそ、ぼく「ら」という集団的体験を否定した所に成立する個人的体験なのだから。 ー 関東軍が民間人を見殺しに、ソ連の追撃を免れるために橋を落とした。そのために家族を失った親戚が「長生きして、この国が滅亡するところを見たいね」 ー ナチスに屈服したフランス南半分のヴィシー政権はユダヤ人虐殺に加担。フランスは戦勝国なのか敗戦国なのか、被害者か加害者かを問うフランスの教科書
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