- 中古
- 書籍
- 新書
- 1226-13-04
ぼくらの戦争なんだぜ 朝日新書
定価 ¥1,320
110円 定価より1,210円(91%)おトク
獲得ポイント1P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2022/08/05 |
| JAN | 9784022951571 |
- 書籍
- 新書
ぼくらの戦争なんだぜ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ぼくらの戦争なんだぜ
¥110
在庫なし
商品レビュー
4.2
36件のお客様レビュー
910.263 タカハ 教科書の「戦争小説」を読むと、人々を戦争に駆り立てることばの正体がわかるという。 古い日本の教科書、世界の教科書を読んで作者が作品の中に埋め込んだサインを読む。
Posted by 
『僕らの◯◯なんだぜ』が高橋氏のトレードマークになっているようで、この本では戦争にまつわる文学作品を取り上げて紹介し、様々思索したことを書き連ねている。その引用がものすごく多くて長く、旧仮名遣いや詩文など、普段読み慣れていない様式の引用文に苦労しながら読んだ。筆者の思索も哲学的か...
『僕らの◯◯なんだぜ』が高橋氏のトレードマークになっているようで、この本では戦争にまつわる文学作品を取り上げて紹介し、様々思索したことを書き連ねている。その引用がものすごく多くて長く、旧仮名遣いや詩文など、普段読み慣れていない様式の引用文に苦労しながら読んだ。筆者の思索も哲学的かつとりとめのない印象で、もう少し整理してメリハリのあるを編集してくれるとよかったのに、と思った。 引用文の中で印象に残ったのは、ドイツの高校生用教科書で、ナチスが合法的に政権を取り独裁体制を敷いてファシズムに取り込まれる加害の歴史をきっちり記述していることだ。一度あったことは二度三度起こり得る、現在の問題であることを教えている。政府が検閲して加害の事実を隠蔽する国との相違は著しい。また、太宰治が戦時中世に傑作を出し続けた特異性、天才性も強く印象に残った。今まで戦争という視点で読んだことがなかったので、目から鱗だった。
Posted by 
センセーショナルなタイトルに惹かれて、手に取った。高橋源一郎 氏のことは、その昔、日テレの「スポーツうるぐす」で顔と発言内容は知ってだけれど、著作は読んだことが無かった。 戦争は他人事ではない、というタイトル通りと言えばタイトル通りのような、期待外れのような、微妙な読後感。(戦...
センセーショナルなタイトルに惹かれて、手に取った。高橋源一郎 氏のことは、その昔、日テレの「スポーツうるぐす」で顔と発言内容は知ってだけれど、著作は読んだことが無かった。 戦争は他人事ではない、というタイトル通りと言えばタイトル通りのような、期待外れのような、微妙な読後感。(戦中の自分の態度を指して)「あのときはどうかしてたんだ」と安易に言うような人は、また別の時にも、簡単にどうかしてしまう可能性が高い、と自戒しないと、いつのまにか戦争状態となってしまうかもしれない、という指摘はその通りかもしれない、と思った。 少なくとも、筆者が戦争のことをとことん考え尽くしながら書いたことはよく分かった。 この本の白眉は、最終章(第五章)の太宰治に関する考察だろう。太宰治と言えば、女と心中を失敗ばかりしている、自堕落でどうしょうもない男、という印象だが(人間失格という自伝的作品のせいだろう)、実際には、活動期間の大半は戦争中で、厳しい言論統制・出版統制の中、嘘はつかず、ギリギリのテクニックを駆使しながら、自分の本心を発信し続けた、攻めた作家、と見るのが事実に近いようだ。例として挙げているのが、「十二月八日」、「散華」という小品二作品。前者は、奥さんの日記の体をとり、百年後(の皇紀二千七百年)に開戦当時を振り返った際に、一市民(一作家)がなにを考えていたかを残したい、という動機で書かれており、国家への(学のない役人が読む分には気が付かない程度の)あからさまで無い不信が滲み出ている。 P358 (三田君から太宰治への四通目の手紙) 御元気ですか。 遠い空から御伺いします。 無事、任地に着きました。 大いなる文学のために、 死んで下さい。 自分も死にます、 この戦争のために
Posted by 
