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ストーリーが世界を滅ぼす 物語があなたの脳を操作する
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
| 発売年月日 | 2022/07/29 |
| JAN | 9784492444696 |
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ストーリーが世界を滅ぼす
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商品レビュー
3.9
48件のお客様レビュー
暴力や貧困、政治とカネ、発展と衰退、あらゆる所にストーリーテラーの存在。もう自分の存在や人生が誰かが語る物語の一部なんじゃないかと思えてきました。
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人は物語が持つ力の大きさを見くびり過ぎているのだと思う。人類にとって物語は薬であり毒。物語の持つ力の大きさを今一度見つめ直そう。逃れられない物語との付き合い方を考えてみよう。という良書
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2025.7.26市立図書館 SNSのTLに流れてきて気になったか新聞の書評で見てちょっとまえに予約を入れて、順番が回ってきた。 太古から人間の社会で重視されてきたのは集団をまとめるストーリーテラーだったし、プラトンの時代から物語の危険性は問題視されていた、と起こし、人類の歴史に...
2025.7.26市立図書館 SNSのTLに流れてきて気になったか新聞の書評で見てちょっとまえに予約を入れて、順番が回ってきた。 太古から人間の社会で重視されてきたのは集団をまとめるストーリーテラーだったし、プラトンの時代から物語の危険性は問題視されていた、と起こし、人類の歴史に常にあった物語の功罪(主に罪)をさまざまな面からていねいに解明していく本。 人間社会とは切っても切れない「物語」は、あるときは人の心を潤しあるいは奮い立たせ、あるときは主人公や登場人物への理解や共感を深め、あるときはひととき現実を忘れさせてくれ、そしてあるときは人々を団結させるよい手段だが、わかりやすい構図で短絡的な合理的思考を促しやすく、間違った方向で人々を団結させたり分断を深める手段とも容易になってしまう。呼吸に必須だが身体へのダメージも大きい酸素と同様に「必要不可欠な毒」とは言い得て妙だった。 カトリック教会、メディアが大いに加担したルワンダ虐殺の顛末、黒人にとってのアメリカ建国神話の白々しさなど興味深い事例ばかりだったが、個人的には哲学的な「不自由意志」の話や「ハイダー=ジンメル効果」のような心理実験の話、またアメリカのメディアや学術界が現実にリベラルに偏っているという危うさなどが印象深かったし、なるほどと腑に落ちるところも多かった。著者とお父上のエピソードもすばらしいと思った。わたしもそういう大人でありたい。 書中で、物語を管理し独占した全体主義の例として、「ナチス時代のドイツ、ソ連、北朝鮮、クメール・ルージュ時代のカンボジア、毛沢東時代および現代の中国」と列挙された中に大日本帝國が入っていなかったのはたまたまなのだろうか。かつての日本はまさに物語(神話)が幅を利かせていて、いままた真偽不明の物語が社会を分断しつつあるけれど⋯ 著者が提案するように「物語を憎む」のは私にはちょっと難しいけれど、たとえよき意図のもとにつくられたことが明白な物語にしろちょっと眉に唾つけて距離を取る態度は必要だと思えたし、自分も含め人は不可抗力的に物語(正しいかどうかにかかわらず)に引きずられてしまう弱きものだということは常に頭におきたいと思った。 読みながら思い出したのは、ピタゴラスイッチの「ビーだまビーすけ」シリーズで、あれはまさしくただのピタゴラ装置が演出によってハラハラドキドキの大冒険ドラマになるというすごい作品で、ただし続編のなかでちゃんと黒玉王子側の物語もあるのが行き届いているなあなどと思った。
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