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ネクスト・ギグ 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2022/07/29 |
JAN | 9784488493110 |
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
ライブハウスのステージ上でロックバンド「赤い青」のボーカルが刺殺された。五百人の観客の目前で、犯行はどのようになされたのか。そしてその直前にギタリストが演奏ミスをしたことには何か意味があるのか。謎を追ううちにさらに起こる事件、そして「ロックとは何なのか」という謎を追究するミステリ...
ライブハウスのステージ上でロックバンド「赤い青」のボーカルが刺殺された。五百人の観客の目前で、犯行はどのようになされたのか。そしてその直前にギタリストが演奏ミスをしたことには何か意味があるのか。謎を追ううちにさらに起こる事件、そして「ロックとは何なのか」という謎を追究するミステリです。 ロックというとなんだか激しい音楽、というくらいの認識しかありません。嫌いではないけれど、特に興味もありません。それでもなんとなくロックって素晴らしい、という気にさせられました。いろんな形があるけれど、登場人物のほとんどがその人なりの方向性でロックを愛してるんですねえ。ただしそれが楽しいだけではなくつらくもあるところが、少しばかり切なくもありました。さらにそれが動機に絡んでいってしまうところがなんとも……でも読後感は悪くありません。 次々と新たな謎が出てくるところも読みごたえがあります。事件に関係する部分以外でも、語り手である梨佳が抱える秘密、「サウザンドリバー」のボーカルの死の真相、と盛りだくさん。そして一番大きな謎は「ロックとはなにか」。これに関する答えは人ぞれぞれかもしれませんが。今まで考えたこともなかった謎に挑む気分でした。なるほどなあ。
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プロローグからしてミッシェルガンエレファント好きそうな作者だなと思っていたら速攻で名前が出てきて手を叩いて喜んでしまいました。
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Amazonの紹介より 逆光を浴びステージに登場したボーカルは、突如悲痛な叫び声をあげるとその場に頽れた。彼の胸には千枚通しが突き刺さっていた。衆人環視の中での不可解な変死により、ロックバンド〈赤い青〉は活動休止に追い込まれる。事件直前、カリスマ的なギタリストが冒した、彼に似つか...
Amazonの紹介より 逆光を浴びステージに登場したボーカルは、突如悲痛な叫び声をあげるとその場に頽れた。彼の胸には千枚通しが突き刺さっていた。衆人環視の中での不可解な変死により、ロックバンド〈赤い青〉は活動休止に追い込まれる。事件直前、カリスマ的なギタリストが冒した、彼に似つかわしくない凡ミスは事件と何か関係があるのか? ライブハウスのスタッフである梨佳は、あの日なにが起こったのかを考え始める。 この作品がデビュー作ということで、ミステリーなのですが、音楽に対する情熱が文章から滲み出ていました。 ロックに夢中になった人たちの栄光と挫折、そしてその先に訪れる悲劇。夢中になったが故の代償は大きく、切なさの残る青春ミステリーでした。 衆人環視の中で起きた事件。密室を彷彿させるような状況で、ミステリーとして考えると興味をそそるですが、結果的には微妙かなと思ってしまいました。 警察側の描写はなく、ロックバンド側の視点しか描かれていません。意外と解決されないので、さぞかしトリックは極上なのかなと期待値が高まっていただけにちょっと残念感がありました。 事件の背景には、「音楽」にかける情熱が関係しています。 随所には、各々の登場人物が音楽に対する情熱などを語っています。初心者にもわかりやすいよう、ロックについての基礎知識や歴史、歌手名なども紹介されています。 あまり音楽に詳しくはありませんが、ロックについて、勉強になりましたし、文章を通じての熱意が伝わりました。 その分、途中ミステリー色が薄まった印象もあり、青春音楽小説とミステリーを分けてもよかったのかなとも思ってしまいました。 ただ、情熱といった背景があることによって、今回の犯行にも繋がるので、もう少し「音楽」の部分を控えめでも良かったかなとも思いました。 また、てっきり主人公の梨佳が探偵役かと思いきや、途中参加の人が担ったので、うーんどうだろうとも思ってしまいました。 好きな事をずっと続けるのか?バンドを組んだことによる他者との考え方によるもつれや方向性、音楽で食べていけることができるのか?など今後の人生における進路についての描写もあって、音楽に限らず、昔の自分を見ているようで胸を打たれました。
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